【新春企画1】スペシャル企画「編集長退任インタビュー」image_maidoya3
田中編集長が「月刊まいど屋」の執筆をやめる――。
   衝撃的なニュースが師走の街を駆け巡った。
   作業服のオンラインショップ・まいど屋の代表を務めるかたわら、田中氏が2007年の創刊から10年にわたって刊行し続けていた「月刊まいど屋」。その編集長にして唯一の編集部員、そしてたった一人のライター、さらには作業服ジャーナル界のオピニオンリーダー、そのボリュームのあるテキストを読みたくてたまらない業界関係者の精神的支柱としても知られていた田中氏が「月刊まいど屋」から、前号(12月号)をもって手を引くという。
   いったい彼の身に何が起きたのか?
  「月刊まいど屋」はこれからどうなってしまうのか?
   埼玉県川口市の「まいど屋」本部で、田中氏にその決断の理由と経緯、そして10年におよんだ制作の秘話を聞いた。(聞き手:新担当ライター・奥野)
 

新春企画1
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まいど屋オフィスで(手前が田中氏)
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大量のカタログから商品をアップする
●深夜のオフィスでひとり制作
 
  ――まず単刀直入にお聞きします。なぜ「月刊まいど屋」の執筆をやめるのですか?
   うーん……。まあ、率直に言って「忙しいから」です(キッパリ)。
   こういうと10年もやってたわりに、身もフタもない言い方に聞こえるかもしれませんが、とにかくもういっぱいいっぱいでした。だいぶ前から、どこかのタイミングで誰かに「月刊まいど屋」を引き継いでもらおうとずっと考えていたわけですが、今回その目途がついた。そんなわけで、私は製作から手を引く、と。
  ――それってつまり、だんだん「まいど屋」の仕事が忙しくなってきたということですか?
   おかげさまで「まいど屋」はたくさんの注文をいただいており、業務も増えています。
  しかしそれとは関係なく、ずっと前から「月刊まいど屋」の製作はものすごく大変だったんですよ。
   基本的に、私は毎日ずっと「まいど屋」の仕事で、お客さんに商品についての連絡をしたり、メーカーさんに電話をかけて商品を確保し送ってもらったり、という具合に働いています。
   それで、平日は夜になってスタッフが帰ってから、カタログ入力なんかの仕事をやって、それから「月刊まいど屋」の執筆にとりかかるわけですね。夜中の事務所でひとり頭を抱えて。当然、家に帰れない。
  ――そ、それは辛い……。
   そんなスラスラかけるわけでもないので、毎日、深夜までかかって作業するわけです。しかし、あれだけのボリュームとなるとなかなか完成しないので、土日も出てきて書く。そして毎月1日の締め切りが迫ってきたら、昼間も書く。でも、1行書いたら電話対応、また1行書いたら内線呼び出しという感じで、ぜんぜん進まないんです。
   そして編集後記にあたる「まいど通信」を書くころにはもうズタボロ。毎月そんな感じだから、年に休めるのは盆と正月くらいという……。
  ――ああ、「まいど通信」でよくボヤいてたのはそういうわけがあったんですね。でも、執筆が大変なら誰かほかのスタッフに手伝ってもらうという手もあったのでは?
   社員からは「読んでない」と言われています。
  ――な、なるほど。盛りだくさんの内容ですもんね。
 
  ●「ただ売るだけじゃダメだ」
 
  ――「月刊まいど屋」は2008年の1月にスタートしています。ちょうど10年になるわけですが、そもそもどういういきさつで始めたんでしょうか?
   大前提として「まいど屋」はオンラインショップなので、お客さんの顔が見えないわけです。反対にお客さんからもウチの顔は見えない。さらに取引をする作業服メーカーとは地理的な距離もある。これはちょっと寂しいな、と。
   まいど屋・メーカー、ユーザーをつなぐコミュニケーションをつくるというか、商品やおカネのやり取りだけじゃなく、もっと身近な関係に近づけるような工夫はないかと考えていました。
   つまり「ただ売るだけじゃダメなんじゃないか」と。この発想がそもそものスタートです。
  ――取引先や顧客とつながるにはメルマガやブログという手もありますよね。
   いろいろ考えた中で、ピンと来たのが雑誌の「通販生活」なんです。通販のカタログでありながら、読んでいて楽しい記事が載っている。ああいう感じがいいと思いました。
   もちろん「まいど屋」にアクセスするほとんどの人は、商品を検索して買うわけですけれど、なかには「おもしろいから見に来る」という人が出てきたらと考えたわけですね。購入を決める理由として、品ぞろえや価格だけじゃなくて「文章で買う」というのもあったらいいな、と。
   だから「月刊まいど屋」は「まいど屋」の立ち上げ時からトップページにあるんです。
  ――「通販生活」って、通販と全然関係ない記事を載せたりしてて、かなり特殊な雑誌ですよね。
   ああいう雰囲気を目指していたんです。
   刊行が始まるまでは「縦書きにしたい」とか、「通販生活」のイメージを求めていろいろ試したりしていたのですが、最終的に、この「メーカーレポートか企画記事を数本+編集後記」というスタイルになりました。メルマガも出していますが、基本的に「月刊まいど屋」のテキストをベースに作っています。
  ――なるほど、はじめから独特のコンテンツにしたかったんですね。
   ありきたりの商品紹介をしてもおもしろくないでしょう。レポートもただ聞いてきた話を書くだけじゃなく、ある程度ストーリー性を持ったものにしているのは、特集するメーカーや「まいど屋」への親近感を持ってもらいたいからなんです。
  ――そんなに深い企てだったとは知りませんでした。
 
  ●まいど屋を支えるカタログ入力
 
  ――いまの話によると、この月刊まいど屋はサイトオープンと同時にスタートした、と。つまりオンラインショップ・まいど屋も、ほぼ10年になるわけですね。
   そうです。まいど屋の開発を始めたのが12年前くらいですね。開店までに2年かかっています。
  ――そんなにかかるものなんですか?
   商品の数がめちゃくちゃ多いんですよ!
   作業服から靴や手袋、工具、それにオフィスウェア、飲食店のユニフォーム、白衣などのメディカル系のワークウェアまで、ざっと4万種類のアイテムがあるとして、それぞれに、色違い・サイズ違いがありますから。ざっと計算しただけでも商品の数は4万×3×10とか、そういう感じになってしまうわけです。
   これをひとつひとつ手作業で入力して、検索可能なかたちでサイトにアップするという……。
  ――うわぁ、気の遠くなる作業ですね。
   その甲斐あって、まいど屋の品ぞろえはすごいことになってます。アイテム数でうちに勝てる店はないでしょう(ニヤリ)。
  ――商品の数が多くなると今度は探すのが大変じゃないですか?
   その点もうちのエンジニアにがんばってもらいました。つまり多品種をラクに検索できるシステムとサイトデザインですね。
   オンラインショップで商品を探すとき、服やズボンといった商品の種類やメーカー、型番で検索できるのはあたりまえのことですが、まいど屋では、さらに機能や素材別の検索ができるんです。
   たとえば、スラックスなら「綿100%がいい」「ノータックのものを探している」という場合、ふつうはひとつひとつ素材表示や写真をみていくしかないけれど、「まいど屋」なら「素材」「タックの数」などの条件で一発で検索できるわけです。
  ――おお、それいいですね! ネットショップで服を買うとき、商品画像を拡大してポケットの数をチェックしたりしたことありますよ。「表記してくれたらいいのに」とよく思っていました。
   と、こんなことができるのも、メーカーから届いたカタログをしっかり読み込んで手作業で入力しているからです。だいたい毎日、夜に作業して年に130冊くらい処理します。だから家に帰れないんです。
 
  ●「まいどブラ」「まいどズラ」秘話
 
  ――この月刊まいど屋は、基本的には商品を紹介するのが目的なんですよね?
   基本的には新製品ですね。春夏用、秋冬用と新しいモデルが出たら、メーカーにその魅力を聞きに行って記事にするわけです。主に機能や価格、デザイン的なこだわりといったことですね。
  ――でも、なんか特に近年はエッセイや小説みたいになっている号が……。
   ああ、ネタ切れするとああなるんです(笑)。
   月刊だから年12回、記事をアップするわけですが、いつも新製品を紹介できるわけじゃないんですね。
   新商品が出るタイミングというと限られていて、だいたい春夏ものの清涼タイプ・秋冬ものの防寒タイプが発表される時期です。となると7月は涼しい作業服、12月は暖かい作業服の特集にするのはまず確定。で、ほかの月は、オフィスウェアやユニフォーム、鳶用、メディカル系のワークウェアなどをジャンル別に特集を組んで紹介していく、安全靴やツナギ、ヘルメットなんかの企画もたまにやって、それから作業現場をはじめ飲食店や病院なんかのユーザーレポートもたまにはやって……。
  ――それで1年回りませんか?
   いや無理。必ずネタ切れがやってきます。
  ――ネタがないときはどうしてたのでしょう?
   一番いいのは「企画記事」ですよね。印象に残っているのは……、やっぱりブラとズラかな。
  ――ああっ、2013年8月号の「まいどズラ、遂に衝撃デビュー」と2015年8月号の「まいどブラ、誕生す」ですね! 一体どこからあんな発想が?
   ネタ切れもありますが、やっぱり自分がおもしろいと感じることじゃなくちゃ書けないんですよ。「ユーザー目線で開発した新製品」なんてこと書いてても面白くないでしょ? で、ついこんな企画をやってしまう。
  ――なんか本物のモデルさんやフランス人まで登場してませんでしたか?
   あれ、本当に代理店に依頼してモデルを手配してもらったんですよ。女性モデルのオーディションまでやったのに、私は仕事で行けなかった……。フランス人の撮影に当たっては、日本にいる人を紹介してもらおうとフランス大使館に電話したら、かなり怒られたそうです。「ここはそういう場所じゃねえ」と。
  ――そりゃそうだ(笑)
   企画では、ほかにもいろんなことやろうとしてました。
   有名な人では東国原・宮崎県知事(当時)にインタビューをしようとしたこともありましたね。あの人よく、作業服を着てマスコミの前に出てたでしょう。この人はすごい作業服が好きに違いない! と思ったわけです。
  ――いい企画じゃないですか。
   さっそく県庁に連絡したら広報が出てきたんです。で「趣意書を出せ」だのごちゃごちゃ言われて、結局嫌になっちゃいました。
   ああそうそう、ピコ太郎も「おもしろい芸人がいる」と注目してたのでアプローチしようと思ってたんです。しかしあっという間に「PPAP」でブレイクして、遠くへ行ってしまった……。
  ――それってすごい先見の明じゃないですか。ちなみに、ブラとズラは単なる記事のためのネタではなく、本当に商品化したんですよね?
   まいど屋からも買えますし、ここにも在庫ありますよ、よかったら持って帰りますか?
  ――い、いえ、遠慮しておきます……。
 
  ●デザイン性高まるユニフォームの世界
 
  ――さて、企画といえば、「まいど屋」のサービスや新しいウェブサイトを紹介する回もありましたね。2008年2月号「徹底検証!まいど屋の商品加工は「買い」なのか?」では、刺繍やプリントでウェアに会社名を入れる「名入れ」などのサービスを取り上げています。
   商品加工は大事ですね。まさに「まいど屋」のキモですよ。
   一度ウチで名入れした商品を買ったら、また完全に同じものを買うには「まいど屋」で買うしかないわけで、つまりリピート購入につながっていくわけです。
  ――なるほど、会社ユニフォームの刺繍が新しく買ったのだけちょっと違ってたりしたらイヤですもんね。完全に同じ仕上がりにしたいなら、同じ店で買うほうが安全だと。
   それだけじゃありませんよ、まいど屋がオープン当初いちばん画期的だったのは、画面上で商品加工ができることだったんです。
  ――というと?
   注文するとき、商品を選んだらそのままウェブサイト上で「名入れ」する会社名を入力し、場所・色・書体を選べるわけです。この独自開発したシステムは特許も取っています。今ではこういうサービスも珍しくなくなりましたが、当時は大ヒットでしたね。
  ――どうですか、ほかにオープン当初と比べて変化はありますか?
   商品について言うと、やはりデザイン性のあるものが増えてきましたね。
   昔ながらのコテコテの作業服といった感じではなくかっこよくておしゃれなウェアが人気です。この路線の先駆者はバートル(広島県府中市)で、他社もどんどん追随しているといいう構図です。あとジーベック(広島県福山市)やコーコス(同)も人気があります。
   自重堂(同)やアイトス(大阪・東京)といった大手メーカーは、作業服に限らずカジュアルウェアやアウトドアウェアなど、間口を広げています。それだけ展開していく体力があるし、防水などの作業服の機能性を活かしていて、どんどん品数を増やしていけば有利だからです。
  ――お客さんはどうですか?
   ありがたいことに注文は増えています。会社にしろ個人にしろ「いま着ているのと同じのがほしい」というリピート購入は相変わらず多い。その一方で、近ごろはデザイン性と価格で選ぶ人もだんだん増えてきましたね。
  ――僕も近所の作業服の店で買ったヤッケを愛用してますけど、安い上に機能的でいいですよ。
   そう、そんなふうに仕事以外でワークウェアを着る人もこれからのターゲットです。だから普通の人でも利用しやすい店にしていくのが大切だと思っています。
  ――ところで、注文はオンラインだから、いきなりドカンと入ってきたりすることもあるわけですよね。
   商品の種類が多くすべて十分な数を確保することは難しいので、すべてのお客さんの注文にこたえるのは大変です。人気商品が欠品しないようにするのが腕の見せ所ですね。メーカーさんにもご協力いただいて、本当に感謝してます。
 
  ●作業服の魅力とは?
 
  ――じつは僕も作業服に興味があったんですよ。スーツ着てデスクワークしてたら袖はすり減るし、上着を脱いだらワイシャツが黒ずんでくる。あのボールペンをいっぱい差せるネズミ色のジャケットほしいな、どこで売っているんだろ? とか、よく思ってました。
   いいですよー、作業服は。一度着たらやめられません。
  ――作業服やユニフォームの魅力ってなんだと思いますか?
   公式回答としては「普通の服にはない機能性がある」という一言ですね。
   業務や作業の内容に合ったウェアを着ることで、仕事の能率も上がるし、安全性も高まる。それに専用のユニフォームを着れば、気持ちも引き締まります。
  ――ああ、たしかに。効率性に加えて気持ちの問題もありますよね。制服も毎朝、着たら着たで「さ、学校行くか」って気になったもんです。ある医者も、たまたま事故に出くわしてケガ人の応急処置をしたとき「白衣を着てなかったから、血を見てうろたえてしまった」と言っていました。
   ユニフォームとは、つまり「uni=単一の」「form=形」ってことで、要するにみんな同じ格好をしようよ、という発想なんです。制服も同じですね。これは私の感覚なんですが、日本人って結局はみんなと同じもの着るの好きなんじゃないかなー、と。
  ――ああ、わかります。個性がないとか言われちゃうけれど、やっぱりみんなと同じだと安心しますもん。
   機能性や見た目に加えて、そういう一体感の演出もあるでしょうね。
  ――じゃあですね……、それが「作業服やユニフォームの魅力」の公式回答だとするなら、一方の非公式回答はどうなんでしょう?
   毎日、服を選ばなくていいからラク!
  ――たしかに!(笑)
 
  ●長くなったのは村上春樹のせい
 
  ――それにしても、「月刊まいど屋」は、なんであんなにボリュームのあるコンテンツになったんでしょう。最初の方はけっこうあっさりしたものでしたよね?
   昔から本が好きなものですから、ネットによくあるさっと読み終えられるものじゃなくて、「しっかりとした読み応えのあるものにしたい」という気持ちはありましたね。で、10年もひとりで作っているわけなので、そういう流れになっていったというか。やりたいようにやったら自然とこうなったというか。
  ――かなり文章が好きな人だな、と思いました。
   文章の流れが悪いのがどうも嫌なんですよね。導入や前振りが上手くいってなかったり、話題転換がぎこちなかったり、というのはどうしても許せない性分なんです。
   で、メーカーレポートの前に今回の特集に至る前振りをつけよう、と書きはじめるわけですが、実際は「特に理由はない」わけですよ。それでもカッコよくしたいから、名言をググって「哲学者の××いわく」みたいなことやってみたり、小説やドキュメンタリー仕立てにしてみたり、あれこれやって……。最終的にああなる、と。
  ――過去の月刊まいど屋を読んでいたら「ドストエフスキーにハマった」という記述を見つけたんです。あのあたりから一気に長文化が進んだような気が……。
   あ、そうだった! いやー、影響を受けやすいもので(笑)。
   あのときは『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』を読んでものすごく感動してたんです。小説としてのストーリーもいいけれど、登場人物たちが延々と自分の考えを語ったり、何十ページも会話が続いていくみたいな、ああいう文章の感じがすごくいいな、と。そういう気持ちのまま「月刊まいど屋」の執筆をしていたわけです。
  ――ほかに村上春樹ネタもありましたね。文体とかタイトルとか。
   ああ、学生時代からずっと大ファンですから。村上春樹の新刊が出るともちろん読むから、そのタイミングで月刊まいど屋も影響を受けるわけです。
  ――月刊まいど屋が村上春樹の活動とリンクしていたとは!
   そういうことですね(笑)
  ――「長い」といえば、まいど屋の商品説明も……。
   ああ、あれも私が書いていますから。ほかのサイトの商品説明とはぜんぜん違うでしょう。
  ――たしかに、ただメーカーのカタログに書いてあるのをそのまま載せているのと比べれば、「この店は商品知識があるな」「ちゃんと商品を研究してそう」って感じがしますね。
   そうでしょう! それが「文章で買う」ってことですよ。
  ――さて、そろそろインタビューも終わりにしたいと思います。最後にもう一度聞きますが、本当にこのまますんなり「月刊まいど屋」から去っていくんですか。本当はもっと書きたいんじゃないですか?
   いや、もう執筆からはスパッと手を引きます。本当に忙しいんです!
 
   ☆
 
  【ロングインタビューを終えて】
 
  「月刊まいど屋」の編集後記(とくにここ数年)を読んで、ずっと首をかしげていた。
   なんで、この人はこんなに苦しそうなのだろう? 当然、社内にはいろいろ書ける人や編集アシスタントがいるだろうに、なぜこんなに自分を追い込んで書いているのだろう、と。
   しかし、今回のインタビューでその謎が解けた。
  「企画立案から執筆まで、ほとんどひとりでやっているから」
   という身もフタもない理由だった。
  「まいど屋」の業務では、一日中電話をしているという田中編集長。まいど通信(編集後記)に何度も書かれていた「家に帰れない」「今日も深夜の吉野家」というのは編集長としてのキャラづくりではなく、本当の姿だったのだ。
   今回のインタビューでは「月刊まいど屋」の制作秘話を通じて、「まいど屋」の事業展開、そして作業服にかける熱い思いを垣間見ることができた。
   編集から田中氏は手を引くが、これからも「月刊まいど屋」の刊行は続く。メーカーへの電話もこれまで通りだ。
   願わくは、休暇を取って「日本の田舎みたいで好き」(田中氏)というバリ島でゆっくりしてほしい。しばらく充電したら、きっとこれまで以上に商品を売ってくれるはずだ。
 
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イヤーマフで集中するのが執筆スタイル