【GoTo攻略法】まいど屋的「GoTo」攻略法!image_maidoya3
というわけで、岐阜県の飛騨高山を振り出しに、富山、石川県とめぐって大阪に帰ってきた編集長。普段足を向けないような土地を歩いて、温泉やグルメをじっくり味わう「日本再発見」とも言える旅を終えて。「皆さんも、ぜひ旅を!」と締めくくりたいところだが、まだ大きなミッションが残されている。「GoToトラベル」についてだ。同キャンペーンを使った旅の心得やプランニング、今後の活用法といったテーマもこの場でしっかりフォローしておかねばなるまい。なにしろ「GoTo」はややこしい。7月に始まったかと思えば一部の地域が除外されたり、その後も「宿泊施設で書類を受け取って還付の手続きを」「×月以降はナントカ券が付いて実質△%割引に」とかいった具合に、制度が段階的に変更・拡充されたり……。それも政府だけでなく各都道府県、旅行代理店などが独自のキャンペーンを絡めながらバラバラに情報を流すから、利用者は何をチェックすればいいのかサッパリわからない。しかし、この記事を読めばもう大丈夫。あなたも「GoToトラベル」の達人になれることを約束しよう!

GoTo攻略法
image_maidoya4
高山が誇る昔ながらの街並み
image_maidoya5
温泉旅館は連泊がオススメ
●10月以降はシンプルに
 
  まず、「GoToトラベル」を使うための最重要事項として、次を強調しておく。
 
  「10月1日以降の旅行は、キャンペーンの適用について何も心配しなくていい」
 
  新聞やテレビでは、GoToの適用条件や割引率などについて、あーだこーだ言っているが、それはすべて9月末までの話である。この記事が公開される10月には、「GoTo」は制約がすべて外れた「完全バージョン」となっているから、これまで利用者を悩ませてきたややこしい条件はすべて忘れてほしい。10月以降の旅行において「GoToを適用する」にマルを付ければ、あると思っていた割引が受けられなかったりというケースは起こりえない。言ってしまえば、「GoTo」はようやく「何も考えなくても使える制度」となったのだ。
 
  では、10月1日以降の「割引」とは、いったいどんな内容か? これも以下のようにシンプルに答えておこう。
 
  「2万円を上限に、旅行代金(1泊あたり)の50%が補助される」
 
  割引ではなく「補助」と書いたのは、割引とクーポン付与を組み合わせた仕組みだから。50%の補助枠のうち割引は35%で、残りの15%は旅先の飲食店や観光施設、レジャーなどに使える金券として還元される。つまり、旅先でまったくお店などに立ち寄らない場合は、この「15%分」の機会利益を失うことになるわけだ。
 
  クーポンは旅行会社の店舗や宿泊施設で配布するという。ちなみに編集長は、9月に宿のフロントで「クーポンはいつ貰えるの?」と聞いてしまった。まだ残りの「15%」がスタートしていないことを知らなかったのだ(当然「え?」と言われた)。
 
  「35%割引」の方は、何もしなくても勝手に割引適用となる一方で、クーポンの方はある程度、どこで何に使うか考えておかねばならない。1000円単位でおつりは出ず、利用できるのは旅行期間中のみ。さらに使える地域は「宿泊地の道府県+隣接する道府県」限定。たとえば青森県で宿泊する場合、青森に加えて秋田・岩手・北海道という広大なエリアも対象となる。制限を頭に入れた上で、地図帳で目的地の周辺をチェックしておこう。
 
  ●個人手配は要注意
 
  じゃあ、さっそく旅を計画するぞ! と思った読者はちょっと待ってほしい。旅行代理店で交通費と宿泊費がセットになった「パック旅行」商品を買うなら問題ないが、もし個人で新幹線や飛行機、ホテルを手配して旅に出る場合は、次のことをしっかり頭に入れておいてもらいたい。
 
  「GoToキャンペーンの『旅行代金』は宿泊費や旅行商品の購入費のことで、交通費には適用されない」
 
  この部分は、ややこしいのでゆっくり読んでほしい。つまり、行先や日程は同じでも、次の2パターンで、割引適用に違いがあるのだ。
 
  A:旅行代理店で「新幹線チケットとホテル泊」のパックを買う場合
  B:個人で新幹線のチケットを買い、ホテルを予約した場合
 
  Aの場合はシンプルで、旅費の総額(パック旅行の購入費)に50%の補助が付く。ところがBの場合、新幹線や飛行機のチケットはGoToの「対象外」。ホテル代だけに50%の補助(割引&クーポン)が出る、というわけだ。この点はくれぐれも注意してほしい。だから、お目当ての観光地が決まっているなら、JR系の旅行代理店なんかで「新幹線+特急+ホテル」のセットを買う方が安くなる可能性が高い。JR各社の「乗り放題きっぷ」のたぐいも、単独で買うより「ホテル宿泊付きセット」で買った方がおトクになるだろう。
 
  しかし、この「交通費除外」にも例外がある。寝台列車と夜行フェリーは「宿泊費」として扱われるためGoTo適用可。一方で夜行バスは適用外なのだ。もし「割引を使って遠くに行きたい!」というなら、飛行機や新幹線より長距離フェリーに乗って50%の補助を受けるほうがいいかもしれない。これを商機に独自のキャンペーンを始めたフェリー会社もあるので、ウェブサイトをチェックしてみよう。
 
  ただ、一番の安全策は、はじめから交通費と宿泊費がコミコミの「パック商品」を買うことであるのは間違いない。
 
  ●宿代に注ぎ込もう
 
  「いや、パック旅行がおトクなのはわかるけどさ、もっと自由な旅をしたいんだよ」という人も多いだろう。その気持ち、わかります! というわけで、続いては編集長が考えた、個人旅行における「最強のGoToトラベル活用法」を指南しておこう。
 
  まずは、交通費より宿泊費にお金をかけること。
 
  GoToにおける「50%補助」の上限は1日当たり2万円。つまり、1泊4万円の宿を予約すれば、「割引14000円+クーポン6000円分」のMAX補助が受け取れる。この場合、補助額が上限に達しているため、交通費がGoTo適用外であることはもう関係ない。ひとり旅で4万円の宿はもったいないかもしれないが、夫婦やカップルなら「プチ贅沢」程度。家族旅行なら4万円以内で収めるのは難しいだろう。もしハイクラスな旅館の予約が取れないなら、普通の旅館で夕食のランクをうんと上げればいい。これも復興支援だ。
 
  そして、行き先はなるべく近場を選ぶこと。
 
  「何年も前から行ってみたかったんだ!」という憧れの地に行っても、ガッカリさせられる可能性が高い。コロナの影響で、有名な祭りや伝統芸能の公演などを行っていなかったりするからだ。観光やレジャー施設も、コースが縮小されていたり乗り物が休止中だったりするし、飲食店が臨時休業しているケースも多い(観光案内所ですら把握していないことも……)。よって、満を持して「あの場所」に行くのはオススメできない。平常運転に戻るまで待とう。
 
  じゃあ近場ってどこよ? と聞かれれば、関西なら北陸、関東なら中部あたりと答えておこう。そう、今回の特集の舞台である。たとえば東京発なら長野県はどうか。アクセスは新幹線だけでなく高速バスもある。これからのシーズン、紅葉の名所は混雑するので避けよう。旅館に連泊し、宿でゆっくり朝ごはんを食べながら行く場所を決めるくらいでちょうどいい。繰り返しになるが、コロナ禍において期待は禁物だ。
 
  クーポン活用の点でも長野県は有利だ。長野は、隣接県が日本最多のため、クーポンは長野に群馬・埼玉・新潟・富山・山梨・静岡・岐阜・愛知を加えた合計9県で使える。「使い切り」が厳しい場合には、最終日に高崎駅(群馬県)や大宮駅(埼玉県)の周辺にあるクーポン利用可のお店で食事でもしてから家路に付けばOK、というわけだ。
 
  以上、GoToトラベルの活用法を語ってきたが、実はもっとおトクに旅をしたいなら、「GoToと自治体の独自キャンペーンとの併用」という技もある。うまく使いこなすと、宿泊費がタダ同然になったりするトンデモな制度だが、これはGoTo以上にややこしく、都道府県に加えて市町村ウェブサイトまでひとつひとつチェックしないとわからない魑魅魍魎の世界。さすがの編集長も手に負えません……。
 
  そんなわけで、読者の皆さんも良い旅を!
 
image_maidoya6
宿を拠点に外湯めぐりも楽しい
image_maidoya7
予定は決めずにゆったり朝食