【ピエ】総合メーカーの誇り!image_maidoya3
総合ユニフォームメーカー・アイトス。編集部はいつも畏敬を込めてそう呼ぶ。ポイントは「総合」の二文字。「ウチはなんでもありますよ〜」という会社は数あれど、だいたいは建築・土木に軽作業など「体を動かす仕事」に限られている。よって「じゃあ白衣は?」と聞いてはいけない。ところが、だ。アイトスは本当に「なんでもある」のだ。同社ショールームに行くと、ガテン系の作業着の横におしゃれなカフェ店員のユニフォームが並んでいて、さらにその隣には看護衣が……と、マジであらゆる職種のウェアを網羅している。もちろん事務服もある。ブランド名は「ピエ(pieds)」。フランス語で「足」や「歩み」といった意味を持つこのネーミングからは、「働く人を陰で支える」というユニフォーム会社ならではの美学を感じるのだった。

ピエ
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営業の菊池さん
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大好評の上質ニットスーツ
●事務服は最後のピース
 
  「ピエとは……、まいど屋さんもシブいところに目をつけましたね」と語るのは、アイトス営業の菊池さん。訪問する前からうすうす感じていたけれど、どうやらアイトス商品の中でもピエはちょっと浮いた存在らしい。たしかにショールームの中でも、事務服コーナーだけは異端な空気を放っている。まるで他社の商品が紛れ込んでいるような……。
 
  「ピエというブランド自体は20年くらい前からありまして、アイトスに事業譲渡されたのは2015年のこと。当時、アイトスは事務服だけがなかったので、ピエを手に入れたことで最後のピースが埋まったわけです。『ついに総合ユニフォームメーカーになる夢が叶った!』ということで、会社の中ではけっこう盛り上がりました」
 
  つまり、ピエはアイトスが「総合メーカー」という旗を掲げるために、重要な意味を持つブランドなのだ。では、肝心のコンセプトや商品構成は一体どんなものなのだろう?
 
  「ブランドイメージは--これちょっと誤解を招くかもしれませんが『大手事務服メーカーの反対』でしょうか。オフィスのカジュアル化で事務服が売れにくくなっているなか、専門メーカーは都会的で高いデザイン性を追求しているわけですが、ピエはベーシックなデザインで定番感のある商品をしっかり展開していく。デザインは10代から60代まで、どんな年代の方が着ても違和感のないように心がけています。若い人が喜ぶ服より、あらゆる年代に似合うユニフォームの方が難しいんですよ」
 
  華やかでイケてる服より、何の変哲もないユニフォーム。優等生のアイトスらしい路線といえるだろう。
 
  「ショップからは『ピエは地方向き』とよく言われます。これも地方のユーザーさんにいうと怒られちゃいますけど(笑)。実際、東京や大阪より、東北や九州の方がよく売れています。パッと目を引くようなところはないかもしれないけれど、定番で安心感のあるデザインという評価ですね」
 
  ●「オフィスもどうですか?」
 
  「ド定番の事務服」というのは、今どきなかなかユーザーの目に留まらない。話のネタにもならず、小誌のようなレポートを書く上でも困るのだが、総合メーカー・アイトスとしての営業には有利な面があるらしい。
 
  「アイトスの主力商品はやはりワークウェアです。建設や土木の会社にドカッと作業着を納入するのがメインの仕事。ただ、どんな会社にもオフィスはあるんです。作業服の人ばかりのように見えても、必ずひとつは事務所があって何人か女性が働いている。そこを狙うのがピエの戦略です。作業着の話を持っていくついでに『オフィスもどうですか?』と。ひとつひとつの案件は小さいですけど、地方には中小の工務店とか、ものすごい数があります。それをコツコツ取っていこう、と」
 
  作業服メーカーが事務服を展開する--。ただユニフォームを網羅したいだけではなく、その背景には深い企てがあったのだ。
 
  「しかも、ウチは白衣もありますからね。病院にも、医師や看護師の職場だけでなく医療行為をしない事務所があるので、そこに『病院事務のユニフォームもいかがですか?』と話を持っていける。こちらは地方より都市部での戦略ですが。ほかにもJAや信金といった昔からの大口ユーザーもいるし、事務服って先がないように見えて意外と手堅い需要がある感じですね」
 
  ワークウェアだけでなく、白衣という特殊な切り口からも事務服の納入につなげる。総合ユニフォームメーカー、恐るべしだ。
 
  ●デザイン+機能性
 
  というわけで、ここからはピエの売れ筋商品を紹介してもらおう。菊池さんのイチオシは「スーパーノーアイロンブラウス」。第一弾のストライプ柄の大好評を受けて、無地の長袖(HCB4101)と半袖(HCB4100)が追加された。
 
  「このブラウスの特徴はなんといっても価格です。業界でいちばん安い価格帯なのに機能は山盛り。ノーアイロン・ストレッチ・吸水速乾・防汚加工に加えて、新たな無地バージョンは透け防止仕様になっています。デザインはシンプルにして、その代わり素材力で勝負。一般事務から接客・サービス、医療事務のほか、リクルート活動でも使えます。低価格なので、洗い替えを考えて2、3枚買っておけば完璧ですよ」
 
  続いて取り出すのは主力の上質ニットスーツ。端正な印象がある無地のツイストニット「HCJ8600シリーズ」に、杢調で高級感のあるニュアンスニット「HCV8610シリーズ」の2タイプを用意している。
 
  「カジュアル感のある制服ということで、ニットスーツは今の主流。薄くて通気性もあるのでオールシーズン着られる点も便利です。ニットだからストレッチもするしシワになりにくい。家庭で洗えるからお手入れもラクです。生地は特殊な仮撚り加工を施しているので適度なハリコシがあり、きちんとした印象。優美さを感じるデザインですが、腕を上げても突っ張らない脇下の仕様や、大型スマホも入る深めのポケットなど、機能性もしっかり考えてあります。スカートとパンツはウエストがゴム仕様になっており、お腹を圧迫しないのもポイントです」
 
  美しさやおしゃれさを前面に押し出すレディースウェアの売り文句の中にも、機能やメンテナンスといったワークウェアらしい説明がしっかり入る。やはりピエは総合ユニフォームメーカー、アイトスのブランドなのだ。
 
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正面からは見えないウエストゴム
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「定番をお求めなら、ぜひピエを」

    

迷ったらコレで間違いなし! 大人気「スーパーノーアイロンブラウス」シリーズ

アイロン不要で美しい形状を保てる女性用ブラウス。緻密な編み目はドレッシーで上質な印象で肌触りもソフトで滑らか。ほどよいストレッチ性もあるため着心地もバッチリ。さらに洗濯してもすぐ乾く上、生地のハリが失われたりシルエットが崩れたりといった心配もなし。生地はストライプと無地の2タイプ。


美しさも着心地も妥協したくない! 新定番の「上質ニットスーツ」シリーズ

機能美と美しさを兼ね備えた上質ニットスーツ。8600シリーズは端正な印象の無地。8610シリーズは高級感のある杢調。特殊な仮撚り加工を施し適度なハリコシを実現。ニット製の生地は伸縮性があって動きやすく着心地も軽やか。回復性も高いので長時間座っていてもシワにならない。