昨年、「スニーカーにデザイン革命の衝撃」と題し、この月刊まいど屋でご紹介したサンダンス。反響は大きく、まいど屋サポートセンターにも同社の商品に対する問い合わせが非常に増えた。その後、発売された「GT-7」でも、これまで同様、斬新なデザインでユーザーを驚かせ、今、巷のワークショップで最もホットな安全スニーカーとなっているようだ。
「GT-3」や「GT-7」では、従来は人気のなかった「巻き底」スタイルを敢えて採用し、デザインにインパクトを持たせた。オールドスタイルで、古臭いイメージの「巻き底」に、大胆でスタイリッシュな甲皮デザインを組み合わせることで、新しい感覚を表現。今では、競合他社が類似品を発売するまでのちょっとしたブームとなっている。
出せば当たるサンダンスの安全スニーカー。その後、新商品の発表はないが、隠しネタがないか、サンダンス本社に行ってお話を聞いてきた。
「GT-3」や「GT-7」では、従来は人気のなかった「巻き底」スタイルを敢えて採用し、デザインにインパクトを持たせた。オールドスタイルで、古臭いイメージの「巻き底」に、大胆でスタイリッシュな甲皮デザインを組み合わせることで、新しい感覚を表現。今では、競合他社が類似品を発売するまでのちょっとしたブームとなっている。
出せば当たるサンダンスの安全スニーカー。その後、新商品の発表はないが、隠しネタがないか、サンダンス本社に行ってお話を聞いてきた。
サンダンス
今年の春夏新モデル『GT-7』。輝くエナメル素材が、履く楽しみを生み出してくれる。
商品特性を尋ねる。軽い質問にも、熱心に答えてくれる姿が印象的。
「デザイン性だけのスニーカータイプの安全靴だとは思われたくないんですよね」と開口一番、専務取締役の山尾さんが言葉を連ねはじめた。「デザイン、しかもオーソドックスなものとなると、アイデアの幅がどうしても制限されます。そんな中で他社と差をつけるために、材料でクオリティを上げているんです。とにかく、たくさんの材料を試す。本革がどうしても使えない場合には、人工皮革に染めを施して使用する。そういった素材のこだわりと、デザイン性を組み合わせることによって、サンダンスの安全靴は生まれているんです」。 確かに、会議室にはただ単にデザインにこだわっただけではなく、メッシュ素材やリフレクター素材を使用した安全靴がサンプルとして並んでいた。だが、デザインの幅を広げるなら、スニーカータイプ以外の安全靴を手掛けるという方法もあるはず。あくまでスニーカータイプにこだわるのはどうしてなのだろう。 「現場で重い安全靴に履き替えるのではなく、通勤時から履ける安全靴を目指して開発しています。それに、日曜大工やバイクに乗る際など、危険が伴う日常シーンにも使用していただきやすいということも視野に入れています。日常の中で使用してもらうためには、デザイン性が大きな入口になる。安全靴の利用シーンとユーザーの幅をもっと拡大したいという私たちの想いの形が、スニーカータイプの安全靴なのです。あとは、私自身がスニーカー好きという理由もありますね(笑)」。という答えが返ってきた。安全靴の用途がもっと増える?そんなことは可能なのだろうか。 「現在の不況で建築現場や工場が減る。当然、買い手も減ります。ただ他を見ると、安全意識が必要な職種はたくさんあります。そこを発掘できる余地は、残されていると思うのです。当社の安全靴は、デザイン・軽量に優れている分、導入しやすいと思うのです」と、山尾さんが自信ありげに話してくれた。目先のユーザーだけでなく、潜在顧客を見据えた商品開発を続ける同社の勢いは、まだまだ止まりそうにはないと感じた。
数々の商品サンプルが並ぶ、会議室内のディスプレイ。社員のアイデアが生み出した、努力の結晶だ。
|