【おたふく手袋】不況時代の強い味方image_maidoya3
リーマンショック以降、「安くていい安全靴」に対する問い合わせが増えている。予算はないけど、粗悪品はいらない。そんなときお勧めしたいのが、おたふくの「J-WORK」シリーズだ。本革+合革仕様のJ-WORK安全靴は、低価格でありながら、耐久性などの基本性能をしっかり押さえて期待を裏切ることがない。社員全員で揃いの靴を購入するような事業所などからは、とくに引き合いが多い。
 水準以上のスペックを保ちながら、なぜ低価格で商品化できるのか?今後の商品展開のプランは?おたふくの大阪本社でお話を伺った。

おたふく手袋
image_maidoya4
会議室内の商品ディスプレイ。本格的な安全靴シリーズが並ぶ。
image_maidoya5
品質には絶対の自信がある。商品説明にも、ついつい力が入る。
おたふく手袋。社名からも解るように、この会社は手袋に関してのスペシャリスト。安全靴の製造を手掛けるとなったとき、最初は社内にも反対の声が挙がったという。いちばん懸念した点は、十分な品質を提供できるかどうか。「安全靴を手掛けるメーカーは、既に何社もありました。そんな中に、実績もノウハウも無い手袋の会社が切り込んで行く。失敗すると考えるのが、普通だと思います」と、営業企画係長の徳永さんが笑った。それでも今は、低価格で高品質な安全靴メーカーとしてのブランド力を同社が誇っているのはどうしてだろうか。
  「とにかくテストを重視して、靴づくりをしていきました。ノウハウが無かったからこそ、とにかく現場の声を集めることからはじめました。試作品を作り、現場の人に使ってもらう。書いてもらったアンケートに基づいて、改良を重ねる。そんなことをしていたら、最初の安全靴を開発するのに1年以上もかかってしまいました。現場の声を集める中で、当社にとっての1つの答えが見えてきたんです。それは、デザイン性より機能性によってロングランで売れるもの。モデルチェンジが少なく、長く愛される商品こそが、現場で求められる『プロ志向の商品』であることが見えてきたんです」。
  そこを追求してきたからこそ、今は安全靴メーカーとしても認められる企業に成長できたことは間違いなさそうだ。機能を追求しながらも、低価格を実現できる秘訣は何なのだろうか。
  「生産を海外の工場に委託することで、コストを抑えているというのはあります。ただ、商品寿命を長くという声が多いので、安い素材は使いません。品質を認めてもらうことで、1足でも多くの靴を販売する。数量を売ることで低価格を実現していくしかないというのが本音です。何万足と作る中で、クレームは数足しか来たことがない。品質には自信はあります」と強い口調が返ってきた。
  今では手袋屋の安全靴ではなく、「おたふくの安全靴」と言われることも多くなってきたという。今後はもっと、メーカーとしてのノウハウを深めていくためにも、若い社員にも企画・製造をどんどん任せていきたいとのことらしい。あくまでも品質を重視した同社の商品展開は、今後も多くの信頼を重ねていくことだろう。
image_maidoya6
本社外観。ここから、新たなアイデアが次々と生み出されていく。
 

    

777 半長靴(踏抜き防止鋼板入り)

スタンダードタイプの半長靴に機能性を充実させ、低価格にした安全靴。踏み抜き防止鋼板を入れることにより、解体現場などでのハードワークもしっかりサポート。