【サンエス】平成20年の変を解明するimage_maidoya3
昨年後半からまいど屋売れ筋ランキングにちょっとした異変が起きた。サンエスの作業服が突如売れ始め、まいど屋出荷センターの荷捌き場がサンエスの商品で溢れ返ってしまうことも。勢いは今年も収まらず、今日もお客さまからの注文が大量に入る。
 確かに同社の作業服は品質、価格とも申し分がない。だが、ここまで売れ行きを伸ばしているのはなぜなのか。月刊まいど屋編集部でもワケがわからず、急ぎ、広島本社にインタビューに伺った。

サンエス
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いち早く環境問題に取り組むメーカーとして、しっかりとした資料も用意されている。
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商品が売れてる理由を、思わず考え込む山本さん。
「Web上で売れているなんて、私たちも理由はよく分かりません」。インタビューに訪問した理由をお話しして、まっさきに返ってきた言葉がこれだった。生産する側も、予想だにしていなかった反響が生まれているということだ。では、売れている理由を推測するとすれば何かを尋ねると、「エンドユーザーの声をしっかりと受けて、ジャンルに特化したアイテムの提案をしているからではないでしょうか」という言葉が返ってきた。
   同社の商品づくりのモットーは、時代で移ろうのではなく、常に着る人にとって着やすい服をつくることだという。作業着とは、1日8時間×週5日間も身につけるもの。自分の好みで身につけるファッションよりも、着ている時間は長い。そう考えると、着る人にとっての価値とは『いかに耐久性や動きやすさを追求していくかどうか』であるというのが同社の考えである。
  そんな話を伺った後に、同社の商品を振り返ってみた。確かに、通常の作業服と同じように、シーンに特化したアイテムを多数手がけている。-60℃まで対応できる冷凍庫作業用防寒服は、まさに代表格と呼べるアイテムだろう。「こんな服をつくりたいという想いがあったら、企業に飛び込んでモニタリングして開発するんです。冷凍倉庫用作業服もそうでした。今までなかったジャンルでしたが、潜在需要は確実にあるという確信があったんです」と、商品開発課 課長の山本さんが楽しそうに笑顔で答えてくれた。
  春・夏モデルには業界で初めて、「カーボンオフセット」ユニフォームを発売。原料の糸の段階から縫製品に至るまでの製造工程で発生するCO2排出量の一部分を、京都議定書が定めるクリーン開発メカニズム(CDM)が定めるカーボンオフセットの仕組みを用いて相殺するという。環境意識の高いユーザーには要チェックの商品だ。「コストや人件費の削減など、合理的なことばかりにこだわってしまったらものづくりはできませんよ」。そう笑う山本さんからは、作業服に対する愛情を感じることができた。
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商品に対する想いを、丁寧に話してくれる姿が印象的。
 

    

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