【有限会社アクティブ興業 【業種:基礎工事】】職人の街、小岩江戸川の鳶職が求める鳶服とは?image_maidoya3
 鳶職人はカッコいい。建築現場など、一般人なら足がすくむような高所を、まるで自宅の階段のように自在に行き来して作業する。服装も独特だ。江戸の火消しからの流れをくむ鳶装束は、特に若い世代には憧れの的。それを着るために職人になる人がいるほどだ。
 最初は板につかない鳶装束でも、仕事の経験を積んでいくうちに、少しずつその人なりの着こなしの個性が表れてくる。現場での自分の動き方が分かるようになると、自分のクセに合わせたアイテムを組み合わせていくようになるからだ。自分の仕事を知り、自分なりの作業服選びの基準がある職人は、上手に流行も取り入れる。人気のある生地や色、柄、スタイルなどは時代とともに移り変わってきた。流行をすべて追いかけるのではなく、その中から自分の仕事にあうものだけを取り入れていくのが粋。
 この夏、作業服に鳶職人が求めるものは何か?彼等の仕事に対するこだわりや、下町の生活感の中で引き継がれて来た粋な仕事のスタイルについて、少しでも聞く事ができたら面白い。今回訪ねたのは「アクティブ興業」。父親の鳶職の会社から独立した、ある意味2代目、江戸っ子鳶職人の会社である。

有限会社アクティブ興業 【業種:基礎工事】
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左が寅壱を着た野村取締役、右がインフィニティを着た弟さん。どちらも決まってます。
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長袖シャツと3超の正装。ズボンの太さに注目。
 アクティブ興業は、基礎工事と外構工事の会社だ。重機で根切りして、鉄筋を組み、枠を立て、コンクリートを流す。また、家の上棟式の建て方(土台に柱や梁を組み上げた状態)を組むので、高いところにも昇る。基礎から枠組みの高い現場、上から下までオールラウンドで活躍する彼等が愛用する作業服とは何だろう?「寅壱のニッカやダボッとした超超ロングを愛用しています。洗っても色落ちしないし、持ちが他と全然違う。ベストのポケットに携帯も入って、高い所に昇る時も落ちないですから。太い超超を履くのは、上にも昇るけど下にも行くから、よくしゃがむ事になる。そうするとダボッとしてる方が圧倒的に楽です。長過ぎて引っ掛けても寅壱は破れにくい」(代表取締役、野村義成さん)。
   上着のコーディネートにも気を使うようだ。「下とセットになってなかったら、間が抜けちゃう。シャツ着てネクタイするような感覚。そろえる時はベルトまで寅壱。デザインがカッコいいし20年くらい着なれてる。皆でお茶してても、寅壱じゃないと『また安いもの着ちゃって』って言われちゃう(笑)。タオルまで寅壱って奴もいるよ」。
   足袋も昔は寅壱だったが、今は指先に強化プラスチック入りの安全地下足袋(大きな現場では安全地下足袋でないと入れない)。ちなみにこの日、弟さんは、寅壱でなくインフィニティだった。寅壱は好きだが値段が高く、ペンキ等の落ちない汚れが付くのが勿体ないという理由。何とか寅壱の一人勝ちを免れた。
   それにしても、今回のアクティブ興業、非常に活き活き楽しく仕事しているのが印象的だ。「アクティブって名前も、活動的にって付けたんです。お客さんが来ても、やる気があるのか無いのか分かんないじゃしょうがない。そこだけはプライド持ってやってるんで」。う縲怩A粋で格好いい言葉。さすが。
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作業中の鳶服姿。現場にこれだけハマる服は世界中探しても無いかもしれない。
 

    

寅壱2530シリーズ (オールシーズン)

鳶装束の定番中の定番、寅壱2530シリーズ。並外れたタフさと洗練されたスタイルは、他の追随を許さない。何度でも洗え、破れにくく、動きやすく、何よりも粋でカッコいい。シーンと目的に合わせて、好みのスタイルをチョイスしよう!


寅壱7016シリーズ (春夏)

猛暑の現場では、やっぱり夏専用のマテリアルがサイコー!ポリエステルの平織りだから、通気性抜群。独特のシャリ感からくるサラッとした着心地が気持ちいい、人気の春夏シリーズ。