悪そうな男女が悪そうな服を着て、こちらを睨みつけている。二人ともだらしなく前をはだけ、反社会的なメッセージが書かれているに違いないTシャツをのぞかせている様は、ささやかな善意で成り立っている我々の社会を嘲笑っているかのようである。俺たちに明日はないに出てくる二人組のように、彼らは今にも行動を起こしそうな顔つきなのだ。さあ、これから一体、何が始まるというのか。貧しい者からは決してカネを奪わなかった伝説のギャングと同様、彼らは彼らなりの良心を持っているのかもしれない。その振舞いとは対照的に、身の内に一片の優しさらしきものを抱えているのかもしれない。だが結局、彼らは追い詰められてしまうだろう。全身に銃弾を浴びて息絶えるその瞬間まで、彼らは自分たちの本心を決して言わないのだから。現代のクライドとボニー。メーカーの公式カタログに載せられたピンナップからは、そんな悲劇的な予感が漂ってくる。そしてその悲劇性を、SDGsの推進を大企業から個人の手に取り戻す手段として、自重堂はあえて利用しているように思える。どういう態度が本物の善であるのか。それを皮肉たっぷりに描いてみせているのだ。俺たちに明日はない。それはきっと、文字通りの結末ではないはずだ。地面に転がった死体が纏っていたウェアを点検すると、驚くことにエコ素材でできていることがわかる。悪そうな雰囲気とは裏腹に、その心根は優しかったことが明らかになってくる。世間はもっと早く教えてくれていればとお悔みにもならないお悔みを言う。地球に優しいウェアだと知っていれば、それなりの考慮はしたはずなのだと。そのとき、社会はささやかな善意を差し出し合うふりをしながら、本当は他人のことなどまるで無関心な人びとで満ちているだろう。そして彼らはお互いの腹を探り合いながら、深刻な表情を作って地球の未来を憂いているのだろう。そんな無責任な世界で明日を語っていいのは誰なのか。その写真は我々に深く考えさせようとするのである。身体の動きにしなやかにフィットするストレッチモデル。股部には雑菌の増殖を防ぎ、イヤなニオイを抑える抗菌防臭テープ付き。ココロに響く。身体の求めを満たしてくれる。カジュアルベーシックな衣を纏っても、実力は本格派。スタイルを意識する全てのひとに捧げる、Z-DRAGONシリーズ商品。*59・61・64・67cmは女性のボディーラインを美しく見せるレディースシルエット仕様です。*この商品の112cm以上は股下フリーのため、着用するには丈つめが必要です。
■ メーカー:自重堂
■ 型番:73402
※"自重堂"の特集1 2 3 4 5 6 7 8 9 10