【サンダンス】寡作ブランドのマスターピースimage_maidoya3
華がある。艶がある。セクシーでさえある。完成度の高いスタイリングで、今、最も注目を集めるメーカーがサンダンス。現代的なニュアンスをスニーカーというキャンバスに再現する独特の表現力は他の追随を許さない。
  例えばシルエットにほんの僅かな変化を加えたロングノーズ気味のフォルム。気を抜いてもおかしくないアウトソールにまでコダワリ抜いた表現力。素材選びや色使いの妙。小さな差異が全体で積みあがるとき、出来上がる作品はサンダンス特有の個性となって劇的に立ち現れる。他のブランドとは全く異質の、独自のスタイルが姿を現す。
  これまで発表してきたアイテム数は意外なほど少ないが、リリースされた作品はどれも驚異的なヒットを記録してきた。多産多死が常識のスニーカーでは、極めて異例のことである。
  今回は久しぶりに訪れるサンダンス本社で営業部マネージャーの山尾氏を直撃取材。待望の新アイテムを一早くチェックし、詳しくお話を伺ってきた。
 

サンダンス
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商品について説明する山尾 玉緒さん。
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インタビューの様子を見に来られた、代表取締役 山尾 興雄さん
スタイリッシュなスニーカーがたくさん並ぶ会議室。営業部マネージャーの山尾さんに迎えられ、インタビューは始まった。最初の質問は、今、一番売れている商品は何か。「どれも売れているんですが。」山尾さんが笑いながら答える。「強いて言えば、最近発売されたTR-04とVP-2000でしょうか。どちらもデザインにとことんこだわり抜きました。個性的でありながら、アクがない。洗練されている。ヒットする自信があったので、価格も思い切って抑えています。サンダンスらしい商品に仕上がったかなと思います」。
  実際、商品を手に取ってみると、売れる要素が全て詰まっていることに気付く。例えばTR-04。アウトソールと一体化したストリングループで意外性を演出しながら、全体としてモダンで違和感のないスタイルにまとめる技量の高さ。ありきたりでない、本当のオリジナリティーがそこにある。こんなモデルを低価格で量産するのだから、ヒットしない理由を探す方が難しい。
  まいど屋ではGTシリーズが好調ですと水を向けると、こんな答えが返ってきた。「GTシリーズは固定ファンが本当に多いんです。シリーズ商品を順番に買い回してくれるお客さまがたくさんいる。初めに出したGT-3のスポーティーかつスタイリッシュなイメージがかなり浸透したんだと思います。次のGT-7では、エナメル調の素材をつかって、よりとがったイメージを提案した。少し冒険しすぎたかと心配しましたが、GT-3以上の反響をいただいた。そして最後がGT-X。さらにインパクトのあるデザインにして、ユーザーの関心を引き付けた。お客さまの評価は予想以上でしたよ。まいど屋さんもご存じの通り」。確かにGT-Xはまいど屋でもヒット商品。ハイカットタイプにしては、異例の売れ行きが続いている。
  「実は、このGTシリーズにもうすぐ新たな商品が加わります」。そう言って、山根さんが見せてくれたのが『998R』という、GTシリーズ初登場となるロングタイプのセーフティーシューズ。「ハイカットタイプの安全スニーカーが好調な中、もっとロングタイプのものが欲しいという声が届くようになったんです。仕事によってはズボンの裾が邪魔であったり、くるぶしに物が当たって危険なケースがたくさんありますから。そんな現場で作業されている方にも、私たちのGTシリーズを是非、試してほしい。そんな思いで商品化に踏み切りました」。
  きっと、まいど屋のお客さまも楽しみにしていますよ。インタビューが終わってそう礼を言いながら、最後にヒット商品を生み出す秘訣について聞いてみた。「デザインも重要ですが、このクオリティで安いと思っていただけるものを提供することですね。ひとことで言うならば、値ごろ感でしょうか。私は職業柄外に出ることも多いのですが、私たちのスニーカーを履いてくれている人を見かけたらとても嬉しくなります。そんなシーンがもっと見られるように、より多くのお客さまの要望に応えていきたいですね」。
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次回発売予定の、ロングタイプ『998R』。
 

    

VP-2000 安全スニーカー

通気性のよいナイロンメッシュのボディーに洗練されたツートンカラーの色使い。グリップ力のあるアウトソールをサイドまでロールアップさせたデザイン性。全てをオールインワンに詰め込んだ安全スニーカー。「ありえない」低価格も驚きのインパクト!


GT-3 安全スニーカー

大胆な色使いと斬新なデザインで人気のGTシリーズ商品。サイドまでロールアップしたソールが個性的。鉄芯でありながら、軽量化も実現。