【脇田電気工業所】電気屋のマキちゃんimage_maidoya3
ご指名とあらば、西へ、東へ、日曜・祝日返上でどこへでも。軽いフットワークと確かな技術、そして持ち前の愛嬌で現場を和ませ、きっちり仕事をこなす「電気屋のマキちゃん」こと、脇田電気工業所の脇田麻記子さん。電気工事業に就いて14年。一昨年、父親の代から可愛がってもらった従業員さんも亡くなり、今は一人きりで脇田電気工業所を守り続けている。
  マキちゃんが手掛けるのは、商業施設では、飲食店などの店舗やコンビニの新設、改装、解体に伴う電気工事の設計・施工。住宅では新築注文住宅やリフォーム。配線や照明プランの提案もするし、細かいものではインターホンの修理、エアコンの取り付け、街灯の取り替えなど、なんでもこなす。
  天井ボードをノコで切って開口すれば、頭から削り粉が降りかかる。コンクリートにアンカーを打てば、飛び散るコンクリートカスがつく。床に寝転がったり、這いつくばったりの作業では、全身ホコリまみれ。屋内外を問わない電気工事。時に泥だらけになり、時に油や塗料にまみれ、冬は寒さにふるえながら、夏は汗ぐっしょりになって熱中症の恐怖と闘いながら・・・。
  そんなマキちゃんを訪ね、事務所のある愛知県一宮市へ。ハイエースをギュンと転がして颯爽と現れたマキちゃんに、仕事のこと、ウェアのこと、いろいろ聞いてみた。
 

脇田電気工業所
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クルマの中には道具一式のほか、 着替えや手洗い用の水、トイレットペーパーも!
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お客さまに提案する配線図も自ら作成
「現場で働く女性ですか?最近はクロス屋さんや左官屋さんでもチラホラ見るようになったけど、まだまだ少ないですね。でもね、私の場合、女性であることが幸いして、一度会ったら、“電気屋のおねえちゃん”って覚えてもらえる。慣れてくると、“脇ちゃん”とか“マキちゃん”って呼ばれるので、“はーい!”って・・・(笑)」。
  もともと産業給食の栄養士として働いていたマキちゃん。委託で1日1万食のお弁当や食事を作っていたが、体調を崩して、やむなく退職。気楽な運転手として家業の電気工事業を手伝うこととなった。「父と従業員さんを乗せて、あっちの現場へ、こっちの現場へ。片道400kmを走ることもありました。現場では、あれを持ってこい!これを持ってこい!と言われて、工具や材料を運んで・・・。そんな感じで1年ぐらい経った頃に父が入院して、その3ヶ月後に亡くなってしまったんです」。
  生きていれば今年72歳になるというお父様。つい先日、13回忌を迎えたばかりだ。「この仕事をぜひ!という気じゃなかったけど、従業員さんもいるし、お客さんも付いていたので、父の遺してくれたものを守ろうと、継ぐことにしたんです。年の離れた従業員さんを連れて現場に出向くと、お客さんが心配してくれてね。100円玉を私の手にギュッと握らせて、“タイヘンだね、これで飲み物でも買ってきな”とか、“雨が降ってるけど、雨の日手当はつくの?”とか。あとで、私が社長と知って、ビックリ!!(笑)」。
  今でこそ自信に満ち、明るく元気なマキちゃんだが、仕事ではツライ思いをしたことも数知れず。かつては現場の陰でよく泣いていたという。「よく女の社会は人間関係が複雑というけど、男社会でも難しい場合があるんですね。元請さん、下請さん、職人さん、いろんな立場の人が一緒に仕事をする建設業界では、利害が対立することがしょっちゅうあります。みんなが納得できる現場はほとんどなくて、それぞれ不満がたまってきちゃう。あっちをなだめ、こっちに気を使い、これまで続けてこれたのは、一にも二にも、父の代から贔屓にしていただいている元請さんやお客さん、いざという時に快く応援に駆けつけてくれる同業の皆さんのおかげです」。
  そんなマキちゃんの愛用ウェアは、バートルの長袖ブルゾン(型番:6021)とツータックカーゴパンツ(型番:6026)。カラーは鮮やかな青緑のミストブルー。夏は下に半袖Tシャツ、冬は重ね着をして、真冬は上に防寒着を羽織る。「この色を着るようになって10年。以前は、もっと色の薄いアースグリーンを着ていたのですが、ある時、馴染みのウェア屋さんが間違えてこの色にネームを入れて作っちゃった。それで私、“ミスはミス。違う色で作られても受け入れられない”と、突っぱねようとしたんです。そしたら、“どうして許してあげられないの?”と母に言われてね。で、ハッと気づいたんです。なぜ、私はこの色にこだわっているんだろう。私って、なんて了見が狭いんだろう。誰でもミスはある。そういう私だって・・・と」。
  以来、ミストブルーはすっかりマキちゃんのトレードカラーに。打ち合わせも集金も、すべてこの作業服で行く。「裾が擦り切れたり、カギ裂きができたり、ヨレヨレになったりして、1年でダメになるので、年2回のペースで一度に5セットとか3セットを買います。新品はお客さんとの打ち合わせ用にして、少しくたびれてきたら現場用、さらに生地が薄くなったら夏用に。解体工事では、手持ちの中でいちばんヨレヨレのものを着て、最後に塗装で着てポイ!そんなふうに自分の中でランクをつけ、仕事に合わせて使い分けています」。
  1日に何度も着替えることがあるので、つねにクルマに着替えを用意。現場から打ち合わせに行くときは、靴下も替え、マイスリッパ持参でお客さん宅へ。「とにかく汚れるので、予洗い、2度洗いは欠かせません。母が洗濯すると、風でなびいて他の洗濯物にくっつかないように、少し離した場所に干すんです。それがちょっとショックかな」。
  マキちゃんが作業服に求めるのは、生地が丈夫で、汗を吸い、洗濯に強いこと。造りでいえば、ペン差しは必須で、ポケットは多く。特に外したビスなどをパッと入れられるポケットがあるとGOOD。もっとも気になるのがケータイポケットで、夏は汗でムレるので、ここだけは水が浸みてこないように防水・防湿にしてほしいという。
  今や電気工事業もすっかり板につき、「安心して任せられる」と、指名も多いマキちゃん。「いつも行き先が違うので楽しいですよ。それで気持ちを切り替えることができるし。ずっと同じところに通う仕事なんて、私には考えられません」と笑顔で話す。
  トレードマークの作業服をT.P.O.に合わせて。まいど屋では、シミひとつない、パリッとした作業服で取材に応じてくれたマキちゃんに敬意を払い、全国のマキちゃんライクな女子たちに向けて、「こんなの、どお?」というウェアを選りすぐってみた。いずれも丈夫で見た目も好印象のウェアばかり。以下に紹介しておくので、参考にしていただきたい。
 
  ●脇田電気工業所
  〒491-0014 愛知県一宮市南小渕吹場13-2
 
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使いこまれた七つ道具が入った腰ベルト
 

    

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