【ジーベック】飛び切りの新鮮ネタ、入荷してます!image_maidoya3
こうして原稿を書きながら、常々考えていることがある。読者の皆さんは月刊まいど屋に何を求めているのだろうか?時間がたっぷりあるから、ただ時間つぶしに読んでるだけだよ。そんな風に答えるヒマなひとはあまりいないだろう。わざわざ時間を割いて、このような文章を読む動機は、もっと切実なはずだ。読者の皆さんの多くは、今使っている作業着に飽き足りない思いを抱いているのかもしれない。レポートを読むことでメーカーの考え方を知り、新商品の情報に接し、理想のウェアに出会うことを夢見ているのかもしれない。もしかしたらここに自分の探し求めている作業着があるんじゃないか。そう期待して月刊まいど屋のタイトルバナーをクリックしたのかもしれない。あれこれ迷ったけど、記事を参考にして作業着を決めたよ。まいど屋サポートセンターのスタッフがお客さまからそう言われることも少なからずあるのだから、きっと何かの役には立っているのだろう。
  ところが、月刊まいど屋が果たしているそんなささやかな、だが重要な役割を全く無視するようなメーカーが、実はひとつだけ存在する。それがこれから取り上げるジーベックだ。なぜ彼らが月刊まいど屋を否定する唯一の例外的存在なのか。それはこのメーカーのユーザーの皆さんが、かなりの高確率で指名買いをする人たちであるからだ。月刊まいど屋でわざわざ特集しなくても、ジーベックのファンはジーベックを買い求める。まいど屋の型番検索の窓に購入するべき型番を打ち込んで、さっさと目的のウェアをバスケットに入れてしまう。いわゆる鉄板のリピーター達だ。彼らに向かって、今更ジーベックの素晴らしさを説いてみたところで意味がない。そんなの前から知ってるよ。いつものジーベックをくれって言っているんだから、つべこべ言わずにいつものジーベックを送ってくれよ。苦労してレポートを仕上げても、そんな反応が帰ってくるだけだ。手間のかからない子は親も愛情が湧きにくいと言うが、編集部もそれと似た気持ちを過去何度も味わってきた。今度のレポートはどうだろう。信者のようなファンからは、いつものようにまいど屋の能書きなどどうでもいいから、早く商品を届けてくれと叱られるのだろうか。かなりのプレッシャーで気が重いが、修行だと思って今回もまたチャレンジしてみる。営業的にはラクでいいのかもしれないけれど。
 

ジーベック
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通気性バツグンの現場服、2194シリーズ
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ハードな現場で人気の2157シリーズ
春は新商品の季節でもある。いくらジーベックの熱烈な信奉者の皆さんであっても、新商品であれば、まだそれほどなじみがなく、きっと聞く耳を持ってくれるはず。仮にまいど屋のレポートを待つまでもなく、どの商品ももうすっかりチェック済みであったとしても、皆さんが見落としてしまった重要な情報だってどこかにあるはず。そんな淡い期待を持ってこのレポートを始める。そこの奥さん、いいネタ入ってるよ。損はさせないから、試しに最後まで読んでみなよ。そう話しかけてくる近所の調子がいい八百屋のお兄さんにつかまってしまったと思って、冷やかし半分にでもお付き合いいただければ幸いだ。取材相手は企画部主任の村田鋼平さん。ジーベックの本社ショールームにて。あとでジーベックファンに罵倒されないように、二人で展示品を見ながら、新シリーズやNEWアイテムについて詳しくレクチャーしてもらうことにする。どんな些細なことも聞き漏らすまいとノートとペンを握りしめる。
  最初に向かったのは、土木・建築工事向けブランド『現場服』から今春デビューした『2194』シリーズのコーナー。村田さんはこちらの緊張を察したのか、いかにもリラックスした、くだけた感じで説明をしてくれる。「生地に透け感があって、見るからに涼しげでしょ!着る麦わら帽子とでも言いましょうか、通気性が非常にいい。夏は涼しさを第一に考えてウェアを選ぶ方が多いですが、涼しさを判断する基準がけっこうアバウト。でも、このシリーズなら見て触ってすぐに涼しいとわかるので、あれこれ悩まずに済みますよ」。
  太番手の糸でざっくり織り上げられた生地は、メッシュのような風合いがあるが、触れてみるとガシッとして、しっかりした手持ち感がある。「生地はポリエステル65%、綿35%のパナマ。当社比ですが、春夏物によく使うツイル素材の約3倍の通気性があるんです」。村田さんはそう言ってからにっこりと笑って話を続ける。「これだけ通気性があると普通は引き裂きや破れが心配されますが、ご存じの通りこの生地は強度があるのでハードな現場でも大丈夫。また、ポケットの袋部分にトリコットメッシュ、ブルゾンのノーフォークにメッシュプリーツロンを採用して、より通気性を高めています」。
  アイテムは、ブルゾン、長袖シャツ、ノータックラットズボンの3種類。カジュアルテイストのスマートなデザインで、ブルゾンはファスナーを衿先まで閉めて立ち衿で着ることもできる。
  続いて、ワイルドにキメた2体のマネキンがひときわ目立つコーナーへ。こちらも『現場服』ブランド。綿100%、洗い加工の『2157』シリーズである。2体のマネキンのうち、向かって左側が着ているのがNEWアイテム(写真2参照)だ。「ノースリーブジャケット(型番:2157)は、コンプレッションに重ねて収納性を確保していただくための上着です。収納ならベストでもいいのですが、おっちゃんが着ている4ポケットのVネックベストをイメージするのか、若い方は敬遠しがち。それならば、収納豊富でカッコよく着られる上着をと、スタンドタイプの衿付きにしました。胸には長財布や野帳も入る深めのファスナーポケット、肩にはパンチ芯を二重に入れた補強を施しています」。
  また、写真のマネキンのパンツにも注目して見比べていただきたい。一見同じようだが、よく見ると、右は一般的な裾、左は裾が絞られているのがわかる。「裾を絞ってリブをプラスした、ニッカボッカに近い感覚のリブ付カーゴパンツ(型番:2159)です。このところニッカポッカ着用がダメな現場が増えてきて、鳶職人さんたちがカジュアルワークへ流れています。他メーカーからも様々な商品が出ている中で、どう差別化していくかを考え、このスタイルに行き着きました」。
  裾を絞っているので足首にぴったりフィットして、丈調整も不要。短靴にも編み上げのワークブーツにも合う。また、立体裁断でヒザ少しが曲がった状態に作ってあるので、しゃがんだり座ったりの動作が非常にラクなのもうれしい。なお、右のマネキンが着ているのは、昨春デビューした同シリーズの長袖シャツとラットズボン(型番:2153、2156)。こちらもワイルドでカッコいいが、筋金入りのジーベックファンには今更説明不要だろう。怒鳴られないうちに、早々に次の新商品に移ろう。
  さて、雰囲気をガラリと変えて、小ざっぱりした作業服のコーナーへ。説明POPがペタペタ付けられたマネキンの前で足を止める。「オールマイティな機能服として好評の『1494』シリーズです。このシリーズにはレディースタイプもありまして、第1弾として秋冬ブルゾン、スラックス、ラットズボンを出し、今回その追加で春夏向けブルゾンと長袖シャツ(型番:1498、1495)を出しました。1シリーズでこれだけ充実している女性作業服はなかなかないでしょう?」。
  ここで少しレディースモデル誕生の経緯を紹介しておこう。「力を入れ始めたのは3年ぐらい前です。土木女子が増えてきて、ダンプ、小型運送でも女性ドライバーを見かけるようになりました。当社の安全靴でも23cm といった女性サイズの出荷数が増えていますので、ウェアの需要もあるだろうと・・・」。
  こうした背景に加え、女性社員たちの声がさらに後押しをする。「それまでレディースはメンズのSやSSで対応していたのですが、社内の女性陣に試着してもらったところ、“デカい”“着丈が長い”“肩幅が広い”などの声が上がって・・・。それなら、いっそ作っちゃお!と、このシリーズで展開することにしたんです」。
  生地は丈夫でしなやかな綿35%混のサマーツイル。ウエストを絞った女性らしいシルエットで、ブルゾンにはリベットやファスナーの引き手にキラキラ輝くラインストーンと、女ゴコロをくすぐる仕様。また、シャツの脇には吸汗速乾の消臭パッドと、エチケット対策もぬかりない。「土木女子が増えてきたとはいえ、まだまだ少数。メーカーとしては在庫リスクがあります。でも、それを言ったら何も始まりません。大切なのは、働く女性の皆さんに、“ここまで本気でやってくれるんだ”と思っていただけるモノづくりをすること、そういう姿勢を示すことだと思っています」。
  「ウチのモノづくりは品質重視」という村田さん。レクチャーしてくれた新商品はどれも機能的かつオシャレで野心的でもあり、現場ワーカーに正面から向き合っている姿勢に好感が持てる。「世に出して“いいね!”と言われるものを作るだけです。作って出して評価を受けてなんぼ。使っていただいてなんぼの世界ですから。そのためにも、何か特徴づけていかないとダメなんです。お客さまにとって良いものは何か。そればかり考えています」。
  お客さまにとって良いものは何か。確かにジーベックのコレクションはどれもがそんな単純な、だが強力な思想を支えにして作られているように見える。そしてそんな想いがユーザーに伝わり、彼らを鉄板のリピーターに変えてしまうのだろう。おかげで月刊まいど屋編集部はいつも余計なプレッシャーを受けている。じゃあ、特集しなけりゃいいじゃないと言われそうだが、これだけの人気ブランドを長期間放っておくわけにもいかず、胃をキリキリさせながら、定期的な取材を続けている。今回もこのレポートをアップするのは正直怖い。読んで損はさせないよって宣言した手前、いつも以上にナーバスになる。そんなの、ぜーんぶ知ってたって怒られたらどうしよう。それとも、ファンの皆さん、何か有益な情報は見つかりました?とりあえず、新商品に加え、ダメもとで、失礼を承知で、既存の人気商品も改めて以下に紹介しておきます。どうかご笑納ください。
 
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レディースも充実した1494シリーズ
 

    

最旬のイケメンフェイスは快適性も超一流!メッシュのような通気性で過酷な現場仕事をサポートする2194シリーズ

通気性バツグンで軽くて丈夫でカッコいい。少し透け感ある生地はポリエステル65%、綿35%のT/Cパナマ。太番手の糸でざっくり織られた生地は、メッシュのように風が通って強度もバッチリ。ポケットの袋部分にトリコットメッシュ、ブルゾンのノーフォークにメッシュプリーツロン採用でより通気性アップ。帯電防止仕様もうれしい。


オレのウェアはタフでクールでヒューマンチック!エッジの効いたシャープなデザインが醸す圧倒的な存在感にベタ惚れしちゃう2157シリーズ

ウォッシュド加工の綿100%素材は、ワイルドな雰囲気ながらもソフトな肌触り。NEWアイテムのノースリーブジャケットは、オシャレな立ち衿タイプでコンプレッションと相性バッチリ。胸には長財布や野帳も入る深めのファスナーポケット、肩補強布付き。同じくNEWアイテムのリブ付カーゴパンツは、足首がフィットして動きやすく、しゃがんでの作業もラクラクの立体裁断、収納力のある8ポケット仕様。