【坂井砥石】集中力を高める匠の勝負服image_maidoya3
一流料亭の味を、陰で支えてきた刃物用砥石の老舗名店「坂井砥石」は、地下鉄大江戸線、つくばエクスプレス線の新御徒町駅から至近、清洲橋通り沿いにある。同社は最高級の包丁である「一竿子忠綱」(いっかんしただつな)の代理店でもあり、販売のみならず代々受け継がれてきた伝統の匠の技と、現当主である坂井義男氏が研鑽した最新技術によるメンテナンスにも定評がある。名の知られた料理人たちから慕われる坂井氏だが、納品や店頭に立つ時などは、ワークシャツや作業用ジャンパーなどを羽織る。しかし顧客から託された名刀を研ぐ際には、気持ちを切り替えるためにも和装となる。

坂井砥石
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「坂井砥石」の店主、坂井義男氏
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名包丁を研ぐ坂井氏
坂井砥石では、丸カ合砥(まるかのあわせど)や 大平合砥(おおひらのあわせど) 、丸カ木端(まるかのこっぱ)、丹波青砥(たんばのあおと)、沼田中砥(ぬまたのなかど) 、油砥石(あぶらどいし)といった、料理のプロたちが使う天然砥石をはじめ、一般的な人造砥石、機械用の丸砥石、自動往復研磨機「ギダン」と幅広く扱う。
   包丁では、およそ300年前、京都の東山、粟田口に端を発し、現在の堺で1929年、永田刃物として創業いたした名包丁「一竿子忠綱」の数少ない正規代理店である。
   店主である坂井義男氏は、刀匠の伝統技法に最先端技術をあわせて作られる一竿子忠綱の研ぎを極めるため、製造元に出向き学びなおしたという。日本古来の「切れ味」を保ち、あるいは復元させるため、東京近郊の料理人たちは足繁く坂井氏の元に通う。
   店頭で打ち合わせの際の坂井氏は、ワークジャンパーをはおり、温厚な現代人然としていた。しかし砥石を前にする際には、濃紺の作務衣(さむえ)に着替え、真剣な眼差しとなり、顧客から託された一竿子忠綱を手に取り研ぎの実務作業を行ってくれた。
   研ぎを行う時に着る作務衣に「こだわりはありません」というが、親戚の呉服商が仕立ててくれる本格的なものだそうだ。着替えることで気持ちが引き締まり、プロフェッショナルの仕事に没入しやすくなるのだろう。
  「繊細な手首の返しや立ち居などのじゃまにならず、快適なので作務衣を着ています」と言う坂井氏。その手からは今日も名刀が生み出されていく。
 
  坂井砥石株式会社
  住所/東京都台東区小島2-20-4
  電話番号/03-3851-0058
  http://www.tctv.ne.jp/sakai-t/
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坂井氏の手により切れ味を取り戻す一竿子忠綱
 

    

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