年の瀬も押し迫った大晦日の夜、一人の男が寒空の下、現場作業を続けていた。作業を終えなければ親方に叱られる。全てを片付けなければ家に帰れないのだ。その作業量から考えると、男には誰かの助けが必要だった。だが、道行く人たちは男には目もくれず、目の前を通り過ぎていくばかりだった。夜も更け、男は少しでも暖まろうと、ポケットにあったマッチに火をつけようとした。マッチの炎とともに、温かいスープや七面鳥などのご馳走、クリスマスツリーなどが目の前に現れることを期待したのだ。ところが、マッチはしけっていて点かなかった。自分を可愛がってくれたおばあちゃんも出てこなかった。クソ、これで天国に昇っていけるはずだったのに。あんな人でなしの親方とも、おさらばできるはずだったのに。絶望した男は、懐に手を入れて、携帯電話を取り出そうとした。あばよと捨て台詞を吐いて辞めてやる。男の指先が何かに触れた。しかしそれは、携帯とは違う別のもののようだった。これはなんだろう?その黒い物体にはスイッチがあった。男はそれを押してみた。すぐにウェアがじんわりと暖まり始め、寒さが嘘のように消えてしまった。血の巡りがよくなって、男は会社を出る前に親方が言っていたことを思い出した。寒くて耐えられなくなったら、これを押せ。そうすりゃ、快適に仕事を続けられるよ。バッテリー駆動でパワフルに防寒できるヒートベスト。インナーとして着込むのにちょうどいいVネックスタイル。電熱部がウェア前後に一体化されたヒーター内蔵タイプ。温度設定は、高温、中温、低温の三段階。温めたい場所をワンタッチで切り替えられるスマート設計。*この商品はバッテリーセットが付属したコンプリートキットです。
■ メーカー:桑和
■ 型番:17029
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