ずっと続く!果てなく持続する!このウェアを身に纏い、ひとは永遠を手に入れる!女が腕を広げて、体を左右に揺さぶっている。表情には笑顔らしきものが浮かんではいるが、よほど人とのコミュニケーションが苦手な人間でない限り、それが笑顔であると早合点することはないだろう。女の髪が風にそよいでいる。口はやや開かれたままで、そこから閉じることも、さらに開かれることもない。もしかしたら、女は私たちに何かを伝えようとしているのかもしれない。だが、その口から言葉は出てこない。女は体を揺らし続ける。あてのない反復運動が、永久機関のように果てしなく続く。男性のナレーションが新しくオープンしたホテルの場所を伝えている。価格の安さや、予約のしやすさ、そんなどうでもいいことを熱のこもった口調で訴えている。女は男性の切実なアピールなどお構いなしに、例のスイングを続ける。意思を持たない、本物の永久機関が出現したみたいに。今や、私たちは女から目を離すことができない。どうして女がそこにいる?なぜ終わりのないダンスを踊っている?その先に一体何がある?まいど屋がこの商品について語るとき、思い浮かべるのはアパホテルのテレビCMだ。いささか唐突に聞こえるかもしれないが、ウェアの特徴が、あのコマーシャルの中で全て表現されているといっても過言ではないからだ。汗のイヤなニオイから加齢臭までパワフルに取り除く消臭機能。何度洗濯を繰り返しても効果が落ちることがないその機能を、まいど屋はただ不思議な気分で眺めている。その後ろではメーカーが、保温性もいいですよ、ドライ感を保つための吸汗速乾性も最高ですよ、そしてもちろん包み込むようなフィット感も抜群ですよ、と脈絡もなくその他のメリットを並べ立てている。だが、その声はまいど屋の心には届かない。アナウンスにお構いなく、女が手を広げて体をスイングさせる。感情の欠片もないそのダンスに、まいど屋の目は釘付けになる。そもそも、どうしてそれほど全面的な消臭が必要なんだろう?ひとは汗をかいたらニオイが出る。歳を取ったら臭くなる。なぜ消臭を永遠に続けなきゃいけない?その先に一体、何がある?考えてもよくわからないが、確かに強烈に印象に残る。そして機会があったら使ってみたいと思ってしまう。まいど屋がこの商品について語るとき、思い浮かべるのは、あのアパホテルのCMなんだ。人体と太陽光のエネルギーを吸収し、ウェア内に熱を蓄える蓄熱モデル。
■ メーカー:おたふく手袋
■ 型番:JW-247
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