黄色のタキシードを着た男が、どうにか切っ掛けを掴もうと足搔いていた。世間は移り気で、そして干ばつのように容赦なくドライで、彼の話を聞こうなどと思う者はもう誰もいなかったのだ。男は何か言葉を発するたびに、肘を少し曲げた状態で両腕を前方に突き出し、人差し指と親指を立ててピストルを撃つ仕草をしてみせた。そしていつもの一発をかまそうとするのだが、最近では、すんでの所で思いとどまってしまうようになっていた。それは今ではラミレスの十八番だった。いくら弁明したところで、野球選手のモノマネをしていると思われるのがオチなのだ。どうしたらいい?男は神様に祈った。夏場の強い太陽が照り付け、蝶ネクタイをした首筋から汗がしたたり落ち、タキシードにいくつもシミを作っていた。どうしたらいい?今や体中、汗だくだったが、男の心はカラカラに乾いていた。それは全世界が蒸発し、記憶さえもが気化してしまったような渇きだった。朦朧とした意識のまま、男は遠い昔の喝采に耳を澄ませた。神様が何かを言っていた。別の誰かにパクられてしまったのは、アレが万人にアピールするパワーを持っているからこそだ。ならば、アレの核心を残したまま、装いを変えて新しいバージョンを作ってしまえばいいのだよ。男はハッと目を覚まし、両手で二丁拳銃のポーズを取った。そしてドッツと言ってから右手を差し出し、素早く後ずさりをしていった。酷暑の令和では、誰もがドッツに拍手を送る。そして現場のダンディーなら、当然のようにコレを着る。肌面の組織を立体的に成形し、ニット特有のベト付き感を大幅に軽減したDRYドッツT。通気性良好。ヒンヤリ冷たく心地よい接触冷感仕様。イヤなニオイを防ぐ消臭機能に加え、有害な紫外線から肌を守るUVカット機能付き。現場仕事に求められる強靭性と快適性、そして美意識を満たすデザイン性で職人の圧倒的支持を集めるニッカーズシリーズ商品。