世の中、気違い流行りのようであります。ヤバいの形容詞が短期間でポジティブなイメージを獲得してしまったのと同様に、気違いはいつの間にやら感情移入を伴った肯定を意味する褒め言葉へと昇格を果たし、長年拘束されていた精神病院から解放されて遂に市民権を得たようなのであります。海外の醸造家から気違いだと呆れられたビール会社は、それが勲章だとばかりに自らその屈辱を言いふらす。俺の話を聞けとしつこくクダを巻いて煙たがられていた横山健は、自らのバンド名にわざわざ気違いだと注釈をつけてアンチ気違い派を挑発する。そして我がバートルは、公式カタログのそこかしこに気違いを参集させ、その気違いじみたコレクションを気違いのようにアピールしているのであります。我こそは気違い中の気違いである、ザ・気違い、あまたの諸気違いどもが自宅療養で回復可能な軽症患者に見えてくる、ステージファイブの末期的気違い、さらには気違いの範疇を飛び出し、もはや狂人と紙一重の境地にまで達した歴史的気違いだ、と某大統領並みの雄弁術を使って気違い自賛を繰り返すのであります。ところが、であります。ところが、一連の気違い沙汰の集大成だとして特に力を入れたこの度の気違いぶりは、さすがに社会通念の許容範囲を超えており、せっかく温かい目で気違いを受け入れようとしていたリベラル派でさえ、気違い病院への再収容に同意せざるを得なくなるほどだったのであります。要するに、気違いにも限度があったのであります。同業者から気違いだと呆れられているうちは、相手が自分を同じ人間だと認めている点において、まだ救いがあったのであります。たとえ気違い音楽であっても、5分だけでも聞いてもらえるのなら、最後の居場所は残されていたのであります。しかしながら、発狂と言い換えられるレベルの気違いは、誰もが遠巻きに見物するばかりの、危険な見世物にしか過ぎない。恐々と様子をうかがっているはずの皆さまにおかれましても、どうか身の安全を十分に確保した上でご鑑賞いただきますよう、お願い申し上げます。バエ感MAXの細身ボディーが、タテ・ヨコ全方位に自在に伸びる。現場の作業員がクレイジーと言って驚く、伸縮率40%のクレイジーストレッチモデル。ナチュラルコットンのソフトな肌当たりに磨きをかけた製品洗い仕様。ウエストにほどよくフィットする後脇シャーリング設計。右側にスマホ用バックポケット。右脚に野帳がすっぽり入るファスナーポケット付き。*SとMのレディースサイズはボディーラインをよりキレイに見せるジャストフィットシルエット仕様です。
■ メーカー:バートル
■ 型番:842


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