【クレヒフク】ルックス重視派に贈るイケメンウェアimage_maidoya3
なまじ専門知識があると、素直にモノが見えなくなることがある。先入観に囚われて、発想が却って貧困になってしまう。恥ずかしながら、まいど屋の場合もそうだった。もうずいぶん昔のことだが、お店をオープンした直後、ツナギ服をお買い求めになるお客さまの対応にしばらくの間苦労した。このツナギ、動きやすいようにカッティングに工夫がしてありまして、素材も耐久性のいい厚地のコットンなんですよ。そんな説明が途中で遮られ、あさっての方向から別の質問が飛んでくることがよくあった。もっと洒落たデザインはないの。あの某アイドルグループが着てるヤツ。アレなんかいいよね。カワイイし。
  お客さまの着眼点が違うのだ。ツナギを作業服ではなく、カジュアルとして捉えているひとが大勢いる。作業用ユニフォームの専門店としてのまいど屋に、一般のお客さまが大挙して押しかけている。ツナギは男くさい、実用本位のワークウェアだけでは決してない。ファッションとしての可能性も大いにある。例えば学園祭のユニフォームとして。サークルのチームウェアとして。または個人用のオシャレ着として。しばらくすると、まいど屋のスタッフもそんなお客さまに慣れてきた。そういう時にはクレヒフクを紹介しておけば間違いない。定評のある作業性や機能性についての話はぐっとガマンして、ただただファッション性に焦点を当てて話をすると、大抵の場合、納得してもらえる。カジュアルワークとしての地位を不動にしているクレヒフクのツナギ服コレクション。このレポートで読者の皆さんにも詳しく紹介しよう。
 

クレヒフク
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カジュアルの王道。デニム素材の『20000』
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タグまでおしゃれな『BLUE CATシリーズ』
「女性のニーズも増えているし、大学生のサークルで使われたり、芸大美大の学生が作業するとき使ったり、ダンス仲間がダンスで着たり。とにかく、ツナギを着る人が多種多様になっているのは事実ですね」そう語るのは、営業担当の原田さん。自動車の修理工場などの従来のユーザー層以外にもツナギが浸透してきたことで、メーカーの考え方にも大きな変化が起きてきたという。「まずは見た目を非常に重視してデザインを考えるようになりました。一昔前は作業しやすいように、動きやすいようにウェアを設計し、その上にデザインをはめ込んでいたものを、先にデザインのコンセプトを考えて、そのあと、じゃ、そんなデザインを生かすには、どんな素材にして、どんな機能性をプラスすればいいのかって考えることが多くなってきたんです」。
  具体的にはどんなデザインに人気があるのか。そう問いかけると、それなら商品を見てもらったほうが早いでしょう、とさっそく自慢のツナギをもってきて説明してくれた。まずは、デニムローライズツナギ(型番:20000)。「これは、決してデニム風じゃなくって、デニムそのものです。それをローライズにすることで、カジュアル感をさらに強調しています。あるドラマで、人気俳優がデニム素材のツナギを着ていたことから、一時は在庫がなくなるほど売れたんですよ」。
  同じ形で素材違いのT/Cローライズツナギ(型番:30000)はチノパンを思わせる風合いで、やはりカジュアル度が非常に高い。襟や袖の裏側をストライプにすることで、より一層モード性が高まっている。「この2つは、特にルックス重視。ほとんどの方がファッション感覚で買われていますね。街で着ていても、なんの違和感もないと思いますよ」と原田さんは笑う。
  続いては、ヘリンボーンツナギ(型番:639)と長袖ツナギ(型番:649)。カジュアルなツナギがほしい!という声は多いが、実は意外と形で変化をつけるのが難しい。そんな時には、生地をヘリンボーンやヒッコリーにしたり、カーゴポケットを付けたりすることで、カジュアルな雰囲気を強調するのだという。「ヘリンボーンはザックリした素材感に微妙なニュアンスが同居した、非常に面白みのある素材です。料理の仕方次第で、こちらが考えているイメージをいかようにも表現できる。メーカーとして、闘志をかきたてられる素材なんですね。ヒッコリーは素朴な風合いがあり、これもまたイジリがいがあります。そういう素材を使えば、形は定番でも、かなりカジュアルな雰囲気を打ち出せるんです」。そこにちょっとした工夫を加えれば、印象はさらに洗練されてくる。例えば、と言って原田さんがそのヘリンボーンのツナギを手渡してくれる。「ボタンにロゴが刻まれているでしょう。小さなことですが、このボタンがアクセントになってオシャレ度を上げていると思いませんか。ほんのちょっとしたことですが、それで印象がガラリと変わってくるんです」。
  暑くなるこれからの季節に備えようと思うなら、BLUE CATシリーズがある。平織の素材を使っているから、風を通してとにかく涼しい。暑い夏、クーラーのないような場所で着用しても快適に過ごせそうだ。「形自体はオーソドックスですが、長袖、半袖、サロペットとバリエーションがあり、好きな形が選べます。さらに、KIDSもあるので、キャンプの体験入学など、親子でお揃いのウェアを着てアウトドアライフを楽しんでいただければと思っています」。
  また、お客様からの「ジャージのように着られる商品がほしい」という声に応えた、スポーツウェアライクのKR-SPORTS長袖ツナギ(型番:809)や、膝の後ろや胸元、袖をニットにしたことで清涼感を際立たせたクールツナギ(型番:6604)なども、夏場には特に注目してほしいアイテム。このレポートの後で詳しい商品紹介をしておくので、興味のある方は確認してみてほしい。
  以上、インタビューに答えてくれた原田さんの助けを借りながら駆け足でクレヒフクの魅力を解説してきたが、読者の皆さんにうまく伝わっただろうか。いつもまいど屋のサポートスタッフがしているように、ワークウェアとしての実力については一切言及をせず、ファッション性に的を絞ってクレヒフクの傑出した力量をお話ししてきたが、それで納得していただけただろうか。まいど屋のお客さまがサポートセンターのスタッフと話をすると、大抵、これだけでクレヒフクの中から選んでみようってことになるのだが、月刊まいど屋の読者の皆さんはどうだろう。インタビューも終わりに近づくころ、原田さんが大切なことだから必ずレポートに書いてくれと言っていたコメントがあったので、最後に付け加えておく。いつものサポートセンターのやり方からは少し外れてしまうけれど。「クレヒフクはもちろんデザイン性を追求していますが、だからといって、機能性をないがしろにしているわけではありません。ツナギは本来、あくまでもワークウェアですから、作業性という基本性能だけは絶対に守り抜いている。単なるファッションウェアになってしまったら、お客さまにはすぐに見抜かれる。基本がしっかりしていてこそのデザインなんです。作業着として優秀で、なおかつ恰好がいいモノを提案するのがクレヒフクの使命だと思っています。これからもクレヒフクにしかないものをずっと作り続けていきたいですね」。
 
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取材に応じてくれた営業の原田さん。
 

    

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平織のコードレーン素材を採用した、軽くて涼しいまさに夏用のツナギ、BLUE CATシリーズ。汗をかいてもベトつかない、サラリとした肌触りが快適。作業内容や用途、好みに合わせて、長袖、半袖、サロペット、さらにKIDSと4種類をご用意。ブラック、ブルー、レッドの3色からお好きな色をチョイスして。