【ホーケン】プロご用達のトップブランドはココがすごいimage_maidoya3
カワテメーカーのチャンピオンといえばやっぱりホーケン。同社の人気商品PROKAWATE(プロカワテ)シリーズや内縫いカワテNo.9は多くのワークショップで、いわゆる「指名買い」商品としてすっかり定着。日本中の現場にファンを増やしてきた。また、数年前に発売されたXOカワテシリーズは衝撃的なやわらかさと使いやすさで長年のユーザーの度肝を抜いた。そんな同社に、ユーザーの心を捉えるモノづくりのツボと今後の展開について話を聞いてみた。

ホーケン
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全てカワテ。用途に合わせて様々な種類がある。
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浅草近辺の会社ビル。立地もいぶし銀な雰囲気。
現在、合成皮革など素材技術の進歩は凄いが、着用感や耐久性など、仕事のしやすさでは、やっぱり天然皮革という人が多い。それ程天然の皮は優れた素材である。そしてホーケンは、革にこだわり続けるカワテ・メーカーだ。「昔から革手袋はありましたが、皮のいいところだけを使って作っていました。しかし多少グレードを落としても使える部分はあった。12、3年前にそれを使ってコストを落とし、ワーカーの人達も気軽に買える価格にしたんです。低価格品の豚革に関して言えばウチが走りになると思います。そこからカワテ独特の、使って馴染む良さが認知されるようになった」(事業部課長・鈴木隆文さん)。
   では、ホーケンが他のカワテ・メーカーと違うところは何だろうか?「皮革って生物で、例えば若い牛と老いた牛など、原材料自体で1枚1枚全然違う。うちでは同じような素材を集め、ブレをなくすよう努力しています。どのパーツを作るのにどの皮のどの部分がいいのかは、熟練した職人の目利きがないと分からない」。さらに、縫製の型にもこだわり、チェックを欠かさないという。
  商品企画力でも他社を引き離している。厚みがなく、柔らかさと耐久性に優れた羊の革を使用した「XOシープクレスト」は、スポーツ関係の工場に縫製を依頼し、突出したフィット感を実現した。「カワテの面白さは1枚1枚全部フィーリングが違う事。作業用であっても、これ以上ないレベルのフラッグ・シップ的な商品を作りたかった」。これからも、あくまでワーカー主体で、リーズナブルな価格帯にこだわりながらカワテを作っていくという。彼らの一本気で職人的な姿勢こそが、同じく職人的であるワーカー達に愛用され続ける理由かも知れない。
 
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フラッグシップ商品XOカワテを手に。事業部・水落太郎さん
 

    

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厚みと耐久性があり、熱にも強い牛床革カワテ。ムレ防止のため、背中の部分をメリヤスにしている。建設、土木関係にユーザー多し。


116プロカワテ

牛床革の背縫い。溶接等にも使いやすい。