【エースグローブ】カワテ業界に台風の目発生!今一番ホットな注目株image_maidoya3
去年、日本のカワテ業界に大きな異変が起こったことをご存知だろうか?日本中、ありとあらゆるカワテの卸価格が暴沸し、店頭価格も軒並み急上昇。さらに海外での原材料の革の供給がストップし、極端な品不足が起きて、多くの定番商品が店頭から姿を消した。
 そんな大動乱期に一人、存在感を増したのがエースグローブだ。他社がカワテの調達に苦しむ中、同社では安定した供給を続け、業界の救世主となったのは記憶に新しい。安くて質がいい同社のカワテ類は、今や、まいど屋売れ筋ランキングの常連組である。緊急事態にこんな離れワザができるのはなぜか。後発の新興メーカーが、いかにして業界の台風の目になりえたのか。エースグローブ本社でお話を伺った。

エースグローブ
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穏やかな勝負師、小野専務
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縫製には1ミリ単位でこだわっているという
 「あの動乱期は凄かった(笑)。中国の環境問題や穀物の高騰で養豚業者が一斉に手を引き、カワテを手に入れるのが殆ど困難になりました。安定供給を心掛けるのは大変です。お客さまに御迷惑をかけられないですから」去年のカワテの暴騰を振り返るのは小野俊英・専務。
   「年間120日くらいは中国に出向いて伝票を見ながら皮の相場の動向をチェックしています。今回は上がりが凄かったので、先を見越して皮を先に押さえた。うちは後発の小さな会社ですが、その分他の大きな会社よりも早く動けた。それとうちの工場は縫製と鞣しを併設しているので、皮の手配まで自分達でできた」。穏やかな好青年と言った感じの小野専務。しかし仕事に関しては勝負師の顔を持っていて頼もしい。
   「何度も工場と直に話をして製品のクオリティを上げる事にこだわっています。例えばカワテのフリーサイズって、ガバガバなんです。それを変えてぴったりした手袋を作ってみようという事になり、工場の技術者を交えながら研究した。『一緒に作りましょう』という信頼関係が大事なんです」。小野専務の持って来た作業用カワテをはめてみる。付け心地が良くぴったりだ。バイク用やレスキュー用にも応用できそうなクオリティ。
   「うちは元々問屋でした。問屋の機能を活かしてお客さまを回って意見をもらい、こんなのがあればと考えたら直接工場で作ってしまう」。後発ならではの機動性と発想がエースグローブを台風の目にしているのかも知れない。よりフィットした理想の手袋を求め、今も新商品を開発中とのこと。今後もエースグローブから目が離せない!
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明大前のエースグローブ、小野商事ビル外観
 

    

AG2300 スーパーレスキューアテ付

使うほどに手に馴染む高級牛クレスト革使用。マジック仕様でフィット感良し。アテ付き、レインジャータイプ。


AG523 ハンターアテ付

豚クレスト革使用。マジックタイプ、アテ付。