【□力王】「三丁目の夕日に光る歴史」image_maidoya3
確かな技術による精巧な作りの商品の評価は高く、現場で働く人たち以外でもその名を耳にする力王。同社の歴史は古く、昨年大ヒットした映画『ALWAYS続・三丁目の夕日』にて、主人公の作家・茶川が営む駄菓子屋の前に掲げられていた『力王跣たび』の看板は、映画を見た多くの人たちに、あらためて同社の老舗ぶりを印象付けた。
 地下足袋では圧倒的シェアを持ち、他の追随を許さない力王は、実は安全スニーカーの分野でも数々のヒット商品を世に送り出している。知ってる人は知っている、力王の安全スニーカーの魅力を紹介してみたいと思う。
 

□力王
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昭和27年10月に創業を開始し、来年で60周年を迎える力王。長年の経験に培われたノウハウを生かして生み出される同社の製品からは、他社にはない独特のこだわりを感じることができる。その技術をより強固に活かしていくため、同社は『特許戦略』という手法でシェアの拡大と認知度の向上を図り、自社のブランドを構築してきた。そんな同社の歩みを知ることから、これからの安全靴市場の流れのヒントを得ることができないかと思い、詳しく話を伺ってみることにした。
  「創業を開始して以来、当社は地下足袋の製造に全力を尽くしてきました。最初、地下足袋は農家の人が作業用に履いていたものでした。ただ、当時の地下足袋は重く、動きづらかったのが実情でした。そこで、もっと履きやすい地下足袋を作ろうと思ったのが当社の設立の礎ですね。それから徐々に、地下足袋が普及していくという流れになります。昭和38年頃は、農家の人の日給が地下足袋一足分という時代でした。怪我をしないため、もっと言えば危険から命を守るために、農家の人は地下足袋を買っていました。そんな大切な存在の地下足袋にもっと満足していただけるように、品質の向上だけを考えて、よりフィットするものを作ることを目指していましたね」と、取締役第一営業部部長の黒澤好三さんが、当時を振り返るように話をはじめた。そんな想いで地下足袋製造に取り組んでいった同社は、そのクオリティが評判を呼び次第に認知度を高めていくことになる。その実績が、最近の映画の中においても見られるということだ。
  「そうなんです。昨年ヒットしました映画『ALWAYS続・三丁目の夕日』にて、同社の看板が当時の風物詩として使用されています。これは決して、私たちが宣伝として持ちかけた話ではなく、映画を制作していらっしゃる側から自主的に使用していただいたことなんですよ。JIS企画をしっかりクリアできる製品を作っていた当社のこだわりが認められた1つの結果だと、私たちは嬉しく思っております」と、営業部の小幡峰夫さんが笑顔で答えてくれた。
  そんな歴史のある同社が、安全靴の取り扱いに乗り出したのはなぜか。「海外に自社工場を設立してから、より幅広い製品の製造にも取り組み始めました。現在では昔ほどリスクのある現場が減ったこと、幅広い業種で安全が求められることもあり、最近はスニーカーの職人が増えてきました。疲れにくく歩きやすいものを求める声も挙がりますしね。それでも、地下足袋の良さを私たちは信じています。見ていただいたらお分かりかと思いますが、当社の商品にはスニーカータイプでも地下足袋のエッセンスが含まれています。履くという行為の基本をいつまでも大切にしていきたいです」とのことだ。
  長い経験を活かし、履く人の目線を第一に考えた靴作りを大切にしている同社。その歴史は、まだまだ続いていきそうだ。
 
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HG-207 パワーエースハイガード

履きやすさ・脱ぎやすさを追求した、ダブルマジック対応の安全スニーカー。つま先には鉄芯、くるぶし部にはクッション材を導入し、足をしっかり保護。滑りにくいアウトソールとかかと部の衝撃吸収材で、履き心地も快適。


AQ-0 アクア・ゼロ

縫い目の存在を抑えることにより、優れた防水性をもたせた安全靴。水辺での作業に、抜群の安定感を誇る。ムレ防止ソールと耐油底の採用で、快適性と安全性の共存を実現。