【□福山ゴム】「ゴム屋の底力」image_maidoya3
創業以来、ゴム製品の製造一筋に事業を展開している福山ゴム工業。ゴム・樹脂製シューズのほか、工業用ゴム製品の製造を手がけ、車輌部品、農機具部品、建設機械部品などに幅広く利用されている。特に建設機械用ゴムクローラは、多くの建設機械メーカーに採用され、その品質と性能は高く評価されている。
 そんな、ゴム製品の製造に関する経験・実績共に充実している同社が手がける作業用シューズと安全靴、その中でもとりわけ長靴タイプの安全靴は、まさに他の追随を許さないとも言えるコダワリが感じられる。その背景には、いったい何が隠されているのだろうか。詳しく探ってみることにした。
 

□福山ゴム
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会議室では今回のインタビューに答えていただく、履物事業本部長の廣江 利之さんと履物営業部の小山 実さんに、長靴タイプの安全靴のコダワリについてお伺いした。
  「長靴に対しては、重い・ムレるというのが通常のイメージ。だから、軽い・丈夫ということにこだわりをもってやっている。特に“ムレ”に対しては、常に考えた商品づくりをおこなっている。ゴム屋ならではの機能で勝負したいと常に考えている」と、廣江さんがしっかり言葉を並べていく。
  『ゴム屋ならではの機能』という言葉に面白みを感じ、具体的にどういったものがあるのか訪ねると「例えば、通電機能のついたゴム靴もある。体に静電気を溜めないようにすることで、発火しやすい場所での危険性を軽減させることができる。ゴムといえば耐電性が売りだが、素材の配合によって可能になる。ゴム素材の活用に関しては、当社は絶対の自信をもっている」との返事が返ってきた。
  現在の安全靴市場について話が及ぶと、見るからに職人気質の廣江さんの表情がいっそう厳しくなる。「今、中国から多くの商品が輸入されてきているが、作業用シューズは頑丈さがいちばん。それは履き比べてみたら分かる。いい商品を作っているから、リピーターもついてきてくれている。でも、価格での争いは避けられないものでもあるのは確か。そんな中で、他社の上辺だけを真似したような商品や、表示に誤りのある商品なんかもある。当社なら絶対にそんなことはしない。商品はしっかりと検査してから販売しているし、業界で初めて安全靴を作った会社である“元祖”ならではの本質を持ち続けているんだ」と、真剣な面持ちで発せられる言葉には、気迫さえ感じることができた。
  その後、小山さんに商品の並べられた展示ルームへと案内され、詳しい説明を聞かせていただくことに。これから製品となる素材の見本や、用途に分かれたゴムの原料なども見せていただき、そのコダワリの本質を垣間見ることができた。昔からの『ゴム会社』という信念を持ち続け、履いて分かる品質を追求し続けるその姿勢に、業種の垣根を越える仕事の本質を教えられたような気持ちになった。
 
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キャプテンプロセフティー#3

通電機能をもたせた一足。ウレタンソールの採用で、柔らかくて履きやすい。火に強いケブラー糸によるステッチを使用することで、火花が散るような作業場で使用してもステッチが燃えたり溶けたりしにくいので安心。


アローマックス#51

クラシックなスニーカースタイルの安全靴。軽さと、セラミック配合のゴムソールによる高いグリップ力が特徴で、S級の性能を誇る。良心的なお求めやすい価格も魅力。