変哲もない消耗品だって、寅壱だったら気分がいい!あのロゴさえ付いているのなら、その他のことなどどうでもいい!どうだい、図星だろ?なんだかんだ理屈をつけて通ぶってみたって、結局のところはみんなそうやって買い物してるんだ。どうせ選ぶなら、やっぱり無名のブランドなんか相手にしない。いくら商品説明で良品だって力説してあっても、そして危うくそれを鵜呑みにしそうになっても、最後は絶対に信用しない。特にまいど屋みたいな怪しげなショップじゃ、どんな粗悪品を掴まされるかわかったもんじゃないんだからさ。コイツは世間一般じゃ、いわゆるヤッケズボンだ。普通なら、特段の思い入れもなく消費されていくコモディティーアイテムだ。ところが寅壱になると違うんだよ。商品名からして一変する。単なるヤッケズボンがオーバーパンツを名乗り、途端にリュクスな雰囲気を纏い始める。確かに作業ズボンの上に着用するからオーバーパンツで間違いはないんだけど、英語に疎い身としては、その響きにどこかエキゾチックなロマンを感じて勝手に想像を膨らませてしまうんだ。寅壱のカタログには、トドメを刺すように、軽快なライトアウターだと書いてある。ヤッケズボンでは普通に使われる、現場の風除け、汚れ除けってキャッチなんかより、数段上等な感じがする。これを使えば、地べたを這いずり回っている自分が、突然、溌剌とタスクをこなすヤングエリートに変身する。そういう夢を見てしまうんだ。小雨程度なら心配なくはじく撥水仕様。股下にはウェア内のムレを防ぐベンチレーション付き。
■ メーカー:寅壱
■ 型番:2011

※"寅壱"の特集1 2 3 4 5 6 7 8 9 10