【アタックベース】電熱男かく語りきimage_maidoya3
「電熱ウェアって実際どうなの?」。こんな疑問を口にする人は多い。北国や海の仕事でもなければ、厳寒期も厚手のアウターを着込めばしのげる。しかも、最近は中綿も高機能なので「暖かすぎ」と感じることもしばしば。それに、力仕事をすれば体はすぐ温まるから、特に電熱アイテムの必要性は感じないというわけだ。しかし、本気で電熱など無用と思っているならこんなセリフは出てこないわけで……。みんな「朝の寒さをなんとかしたい」「屋外休憩をもっと快適に」「冬のバイク通勤はキツくて」といったちょっとしたニーズを抱えていたりするのである。では、冒頭の問いにまいど屋ならなんと答えるか。「そうですね、まずアタックベースの商品をチェックしてみては?」。体のどの部分が冷えるのか、またどの程度の寒さを感じているのかは人それぞれ。それでもアタックベースなら、あなたの要求を満たすことができる。そして体だけでなく心までホットにしてくれるだろう。

アタックベース
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冷凍庫内作業について語る田頭さん
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電熱手袋はインナー型も
●ヒーター伝道師?
 
  「うちの防寒アイテムは、ほとんど電熱。アタックベースはユニフォーム業界におけるヒーターウェアの先駆者ですから、これからもヒート中心。どんどん“電熱推し”で行きますよ!」
 
  こう真っすぐな目で語るのは営業の田頭さん。いきなりすごい熱量に圧倒されそうになる。まさに、剥き出しの電熱主義である。ただ、ワーカーの中には「ヒーター系アイテムはなくても大丈夫」と考えている人も多いようだが……。
 
  「たしかに、『作業していればそんなに寒くない』とか言いますけど、実際にお客さんと話していると『みんなが体を動かすわけじゃない』って声も多いんですよ。警備や交通誘導でもほとんど歩かない人もいれば、売り場や作業所で立ちっぱなしのスタッフもいる。どんな現場にも、じっとしてなきゃいけない少数のワーカーさんがいるわけです。ニッチではあるけれど、そういうヒート系アイテムが必要とされている場所にアプローチできれば、じゅうぶん勝負できると思っています」
 
  その一方で、電熱アイテムはまだまだユーザーの理解が進んでいないと感じているという。
 
  「たとえば冷凍庫業者や水産関係など、いかにも寒い現場の人には当社のヒーター系がウケてます。スタートから5年目ということで実績も積み上がり『おかげで快適に作業できるようになった』とも言われる。しかし、一般ワーカーはまだまだですね。ファン付きウェアはユニフォーム業界から出てきたのに対し、電熱ウェアは一般アパレルから入ってきたものなので、なかなか受け入れられないのかもしれません。さらに効果的な着用法や発熱体による違いとなるとほとんど伝わっていない。たとえば体に密着させないと暖かくならない、といったことはちゃんと売り場で見せながら説明しないとわかってもらえないわけです。電熱アイテムが必要な人達に届くためには、もっとメーカー側から積極的に働きかけていかねばなりません」
 
  ●ナノチューブなら勝てる!
 
  なるほど、たしかに電熱の着用法はファン付きウェアほどわかりやすくはない。空調服を着て首元の風抜けが悪いとだれでも「あれ? おかしい」と思うけれど、電熱ウェアはヒーターと体のあいだに空間ができていても「暖かくないけれど、こんなもんか」で済まされてしまうわけだ。では、「発熱体の違い」とはどういうことだろう。
 
  田頭さんは、新作の電熱ウェア「70000 ハイブリッドヒートベスト」を取り出した
 
  「このベストは2種類の発熱体を使っています。前面がカーボンファイバー、背中がカーボンナノチューブ。異なる電熱システムを組み合わせたハイブリッドモデルなんです。スイッチは前後別になっているので、前だけON、後ろだけON、前だけ強で背中は弱といったふうに自由に調節できます」
 
  カーボンナノチューブは、薄くて柔軟性のあるシート状ヒーター。電源を入れるとすぐに高温になるハイスペック発熱体である。一方のカーボンファイバーは温度やスピードがやや劣るが、そのぶん廉価で本体価格を抑えられる。つまり、暖めたい場所は主に背中から首であって、前(ポケット部分)は、おなかの冷えるときや手がかじかむときなど、必要に応じて使えればいい、といったユーザーにとってはもってこいの提案と言える。
 
  「前後カーボンナノチューブのモデル(60000 Wスイッチヒートベスト)もすでにあるんですが、ほとんどの人にはオーバースペックかな、と。でも、1秒で暖かくなるナノチューブの利便性と60℃の高温は活用したい。そんなわけで、カーボンファイバーと組み合せることにしました。発熱体のスペックだけでなく、熱源を体に密着する独自のストレッチ構造もポイントです。前後からウェアを押し付けるというのは、普通の中綿ベストとはぜんぜん違う考え方ですね」
 
  発熱体のスペックというのは、なかなか心をくすぐるフレーズである。
  「へー、おまえも電熱ウェア買ったの? いいね、ところで発熱体は?」
  「ああ、おれのはカーボンナノチューブなんだよ……」
  これをやりたい人はアタックベースに集まれ、と言っておこう。
 
  ●2タイプの電熱グローブ
 
  次は、いまや“アタックベース名物”と言っていい電熱小物を見ていこう。まずは新作のヒーター内蔵手袋、「423075 ヒートグローブ」と「424075 ヒートインナーグローブ」である。同じように見えて両者の用途はけっこう違うという。
 
  「423075は通常の手袋と同じように使う防寒アイテム。対して、424075は軍手やゴム手袋なんかの下に着けるインナー用です。前者は屋外作業やレジャー、バイクに乗るときなどに使うイメージ。後者は、冷凍庫内での作業や水産系の事業所などのワーキングに特化しています。たとえば冷凍庫内の出荷作業などに電熱手袋を使ったら、1シーズンでボロボロになってしまいます。しかし、電熱はインナーにして、上から耐久性のある作業用手袋を着ければ、何シーズンでも電熱を使い続けることができるわけです」
 
  電熱のインナー手袋はすでに「421075」というモデルがあるが、新作はどう違うのか。
 
  「まず、発熱体がカーボンファイバーからカーボンナノチューブになりました。それによって、指のサイドだったヒーター位置も、指の外側から手の甲全体に変更されています。手の形に切り抜いた発熱体を外側にベタッと貼り付けた感じですね。ナノチューブなのですぐに暖かくなる上に、発熱量もアップしています」
 
  さらに、今シーズンは手袋や靴下ではない完全新作の電熱アイテムも登場している。「431050 ヒートネックウォーマー」だ。手袋とは違いバッテリーひとつで稼働できるので、より手軽に電熱が味わえる。
 
  「こちらもカーボンナノチューブ搭載なので、電源をいれればすぐ暖かくなります。着脱しやすいよう前開きになっているので、動いているうちに暑くなったら電熱をOFFにするだけじゃなく、さっと首から外せる。そして、また寒くなってきたら着けて、というふうに柔軟に活用できます」
 
  実際にネックウォーマーを着用して電源ONにしてみると……、すぐにムワッとした熱気が首から立ち上ってきた。うおぉー、ぐ、ぐわっ……あ、暑い! あわてて前開きを引っ張って外す。こういうシチュエーションでメガネや化粧を気にせず着脱できるのはありがたい。
 
  「ね、ナノチューブはスゴイでしょう?」
 
  取材からひと月が経った今でも、あの高温を思い出す。あれは開発者の熱意だったのかもしれない、と。
 
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バッテリーもかなり小型化
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「電熱アイテムはアタックで!」

    

刻むぜビート! 仕事にヒート! アタックベースの電熱シリーズ

ヒート系のパイオニア、アタックベースが贈る電熱防寒アイテム。付属バッテリーに接続することで、発熱体が高温となり体や手を暖める。ベストは前後別に温度調節できるWスイッチ仕様。グローブは専用の小型バッテリーを左右それぞれに接続。ネックウォーマーは前開きボタン付き。


風と水に、汗までブロック! フルスペック軽防寒「6911シリーズ」

高いストレッチ性を持つ防寒ワークウェアの上下。3層ボンディング仕様の生地は、風や冷気の浸入を防ぎ、ウェア内の温度をキープ。高い耐水圧は、多少の雨もものともしない。さらに透湿仕様なのでハードワークでもムレの心配もなし。体を動かす屋外作業に最適のアイテム。