世の中のあらゆる物質は、それが持つ形状を得るに至った理由が必ずある、というのがかねてからの持論でしてね、一見、神の気まぐれのように思える場合でも、例えば不細工なヨメの顔にしても元をたどれば明確な原因があり、それによって形作られた結果について文句を言うのは失礼である、とかねてから観念しているのですがね、それでこの謎めいたフォルムを持つシューズに関しても、与えられたいびつ性を甘んじて受け入れ、そのような姿になった理屈の方を考えてみようと思った次第でしてね、その思考作業の中でふと思い出したのが、竹取物語のかぐや姫が生まれてきた、あの青竹のことだったのであります。書店にある絵本を見ていただくとわかりますが、竹は斜めに切られていた。その絶妙な角度が、間一髪でかぐや姫を救った。水平にぶった切っていたら首をはねられていたはずですが、切り口が高かった方に頭を預けていたために助かった。つまり、かぐや姫が無事生まれてくるために、竹の切り口は水平でない形を取ったことがわかる。それではこのシューズの履き口がやはり斜めにカットされ、しかも前方よりも後ろが低いのはなぜなのか。それがメーカーの気まぐれであったとしても、緻密に追及していけば、必ずどこかに必然性が隠されているはずでしてね、それを見つけだして私の持論が正しいことを証明するために、先ほどから頭を悩ませ続けているのであります。脱ぎ履きしやすく、同時に着用時のホールド性を高めるフロントハイカットスタイル。三本ベルクロ仕様。次の一歩がスムースに運ぶトゥーアップ設計。アウトソールは油の上でも安心の耐油タイプ。クッション性に優れた専用インソール入り。JSAAプロテクティブスニーカーB種認定商品。*ノンマーキング底は0.ホワイトのみです。
■ メーカー:コーコス信岡
■ 型番:MW-3300
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