美しい女が手招きをしている。細く、白い腕がハワイアンダンスのように優雅にウエーブしながら、こっちへ来てと誘っている。ここには楽園があるのよ。女の声が潮騒の彼方から、子守唄みたいに心地よく耳に届く。騙されちゃいけない。俺は耳をふさぐ。その声に耳を傾けちゃいけない。さもなければ。俺はしゃがみこんで目を閉じた。島影が見えなくなるまで、そうしているつもりだった。だけど、その姿勢のままどうやってあの女のいる島が、水平線の向こうへ消えてしまったことを知ればいいというのだろう?俺はフラフラと立ち上がって、とうとう薄目を開けてしまった。それから両手をだらりと下に降ろした。潮風に乗って、女の唄が流れてきていた。どこかで聞いたことのあるメロディー。この港はいい所よ、と女が優しく囁いていた。朝日が綺麗なの、住みつくひともいるのよ、ゆっくり休みなさい、疲れた羽根を癒すの。やめてくれ、と俺は叫び声を上げた。俺はわかっているんだ!その手には乗らないぞ!俺の必死の抵抗をあざ笑うかのように今や船は方向を変え、ゆっくりと飛魚のアーチへと進んでいる。俺はもう後戻りができないことを知っていた。女の姿を見た後にあの唄を聞いてしまった者の中で、戻って来られた人間はいないのだ。俺は知っていた。アーチをくぐると宝島がある。そしてそこには、コーコスの新作ワークパンツが用意されている。人は弱いものよ、と女が歌っているのが聞こえる。俺はこれまでずっと守り続けていた、職人としての矜持について考える。神聖な仕事場に入るときにはきちんと身なりを整えていた昔の自分のことを。そして儚いものよ。また女の歌声が聞こえてくる。囁きかけてくるようなその甘い響きには、自分の信念に疑問を抱かせるような説得力がこもっている。確かに儚いものかもしれない。俺はそう呟くと、女に向かって力強く手を振り返し始めた。一度着用したら、戻れなくなるリラックス感。圧倒的な軽量性に加え、ヨコ伸び40%の超ストレッチが、だらけ心にモロに効く。イージーパンツ風のウエスト総ゴム仕様、ドローコードスタイル。ベルトループ付き。真冬の現場作業を想定し、防風性と保温性、そしてドライ感をキープする透湿性をプラスしたウィンターモデル。機能性とデザイン性の高さで多くのプロフェッショナル達を魅了するグラディエーターシリーズ商品。*XSとSのレディースサイズはボディーラインをよりキレイに見せるジャストフィットシルエット仕様です。
■ メーカー:コーコス信岡
■ 型番:G-2215
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